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- 「年は関係ない。長旅のせいだ」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
ヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・ジュニア博士(Dr. Henry Walton Jones, Junior)はアメリカの考古学者であり、インディアナ・ジョーンズまたはインディ(Indy)という名で最もよく知られていた。第一次世界大戦の間はアンリ・デファンス(Henri Defense)という名前を使用していた他、複数の偽名を持っていた。彼は少なくとも二度結婚し息子と娘を一人づつ儲けた。さらに孫とひ孫が大勢いる。ジョーンズはその人生を通して数多くの神話に登場する遺物、サンカラ・ストーンに契約のアーク、聖杯、アケトーのクリスタル・スカルなどを発見してきた。その中で彼は世界中の様々な勢力との争いに身を投じた。
ジョーンズは1899年7月1日にニュージャージー州プリンストンに生まれた。彼は、1908年から1910年にかけて、両親であるヘンリー・シニアとアンナ・ジョーンズと共に世界講義ツアーに同行し、その後の人生に大きな影響を受けた。この旅でジョーンズは歴史に足跡を残した偉人たちと出会い人生観を形成した。そして帰国した後母親が病死する。父子は1912年、アンナのいないままユタ州に移り住む。二人の関係はたちまち険悪となった。ヘンリー・シニアがインディアナに勉強させるにつれ、彼は父が講義した土地に自分の進むべき道を見出すようになる。
1916年には、インディアナと父親はプリンストンに戻っていた。その年の春休み、インディアナは高校を退学し一時的にメキシコ革命に参加する。その後三年間は第一次世界大戦で兵士として戦った。そして彼はシカゴ大学に通うようになりアブナー・レイヴンウッド教授に師事する。その後フランスに渡り言語学の学士号を習得する。1925年、彼はレイヴンウッドの娘マリオンと恋に落ちるが、それが原因でアブナーとの友情は崩れ去る。それからロンドンで考古学教授をしているとき生徒だったディアドリー・キャンベルと知り合う。彼らは1926年に結婚に至ったが飛行機の墜落でディアドリーは命を奪われる。
第二次世界大戦が始まる前、ジョーンズはマーシャル大学で教授の職を得た。1936年、彼は契約のアークの発見をアメリカ政府から依頼されたことがきっかけで、マリオンと再会を果たす。ジョーンズが結婚式の一週間前に姿を消すまで二人の関係は続いた。大戦中、ジョーンズは恋人ソフィア・ハップグッドとOSSに入る。冷戦ではソ連が台頭しインディは彼らとの争いの中でアケトーを発見する。インディはソ連に誘拐された後、息子であるマット・ウィリアムズの父親代わりで元同僚ハロルド・オックスリーを救出する。インディはマリオンと再び会い、遂に結婚した。
ジョーンズの冒険人生には常に危険が付きまとっていた。90年代に入るころには、彼は片目を失い杖を突いて歩かなければならなかった。1990年代の初めごろ彼はニューヨーク市周辺に住み娘や孫たちと暮らしていた。
経歴[]
生い立ち[]
インディアナ・ジョーンズは1899年7月1日にニュージャージー州プリンストンでヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・ジュニアとして生まれる。両親はヘンリーとアンナだった。彼の両親はベビーベッドでインディアナというマラミュート犬を紹介した。この犬は10年間ほどヘンリー・ジュニアの一番の親友だった。ヘンリー・ジュニアは1905年ごろからこの犬の名前「インディアナ」を名乗るようになった(彼の父親は1938年までジュニアをインディアナと呼んだことは一度もなかった)。また、ジュニアには幼少時に死亡したスージーという妹もいた。
少年時代ヘンリー・ジュニアは親戚の家で初めて馬に乗る。ニューメキシコ州での経験だった。ジュニアは後に完全に乗馬を習得する。このときに将来の俳優ポール・ロブスンに会う。
インディが7歳のときに初めて牛追い鞭を見る。サーカスの時に鞭を使う芸人を見て魅了される。インディは落ち着かない少年だった。犬のインディアナと遊び、この犬を気球に乗せて月に送ろうともした。よく野球をやり、ボールで窓を割ったりしていた。好きな野球チームはニューヨーク・ジャイアンツ。好きな野球選手はクリスティ・マシューソン。ピアノの稽古もしていた。
彼の父親の書いた本が有名になり、教授は2年間の世界講演ツアーに招かれる。1908年から1910年まで、インディとアンナは教授に伴われて旅に出ることになった。ヘンリー・ジョーンズ教授はオックスフォード大学で教えているヘレン・シーモアをインディの家庭教師として選んだ。シーモアは自分が教えるにはインディは若すぎると考えていた。インディもシーモアは嫌だった。しかしヘンリー・シニアはインディの家庭教師に最も良いのはシーモアだと考えていた。結局シーモアはその仕事を引き受けた。インディはこの旅行ではじめての冒険をすることになった。
ジャッカルの呪い[]
旅行の最初の行き先はエジプトだった。インディの両親は大学との関係で忙しく、インディとシーモアはピラミッドを見に行くことになった。らくだに乗って砂漠を渡り、巨大なピラミッドに上る。そのときシーモアの払った料金に不満だったガイドは2人を置いてらくだも食料も水もすべて持って戻ってしまった。砂漠に取り残された2人はなすすべもなかったが、夕日が沈みかけたころ自転車に乗った男が来る。彼はシーモアのかつての教え子T・E・ロレンスだった。
ロレンスによって助けられ、ピラミッド付近で夜を過ごした。インディはロレンスのピラミッドの知識に驚き、考古学者になりたいと考えた。ロレンスはそのことを喜んだが、インディが遺品によって金持ちになるという話をするとそれは間違っていると注意した。ロレンスは遺品が世界の人々によって共有されるべきものだという考えだった。ロレンスは王家の谷で発掘作業をしているハワード・カーターのところに来ないかと誘った。そこにはロレンスの友人のラシッド・サラムもいるという。
翌日父親から許可を受けると同時に日記を受け取る。父ヘンリーはそれにあったことや感じたことを書くようにと勧めた。それからインディとシーモアはロレンスと合流、船に乗った。ロレンスは船でどこかの国に入ればそこの言語を習得すべきだとインディに言った。
サラムは3人が到着したとき、丁度カーとして知られている昔のエジプトの技術者 / 建築家の墓が発見されたところだと言った。しかしバッサム・ガリーは呪いの噂が人足たちに広まっているので墓に入るのは控えるべきだと主張した。サラムはカーターのテントに3人を連れてゆく。テントにはカメラマンのピエール・デュクロとカーターがいた。インディはロレンスから聞いた知識を披露して、一緒に墓に入らせてくれるように頼んだ。カーターもサラムも呪いの話は全く信じていなかった。また、爆破係はデメトリオスという愉快な男だった。
- 「我が墓に足を踏み入れた者は、我が炎に焼かれるであろう」
- ―カーの墓の入り口の警告[出典]
入り口の警告を無視して一行(インディ、ロレンス、シーモア、サラム、カーター、デュクロ)は中に入る。中ではすべてのものが炎で焦がされていた。カーターの命令で棺を開けると装飾品を全くつけていないカーの死体があった。デュクロは誰かが盗んでいったものに違いないと考えたが、墓の扉は一行が入るまで開けられた形跡はなかった。壁に小さなひびがあるのを発見した一行はそこをこじ開けた。中からは毒ガスが出てくる。インディと一行は命を優先し、墓の探索を一時的に断念した。
毒ガスが無くなるまでの間、警備が必要だった。サラムはその役を申し出た。夜から朝になるまで警備する重要な役だった。インディも手伝おうとしたが、サラムはその必要はないと言った。翌日サラムは姿を消していた。墓の中を探した一行はサラムの焼死体を発見する。彼の死体は体中が焦がされていて、謎の白い粉が付いていた。さらにカーのミイラも無かった。ロレンスは犯人の動機が全く分からなかった。
調査を進めるうちにカーのほかにもジャッカル像も紛失していることが明らかになった。ロレンスは動機を知り、犯人が人々にはカーがよみがえったと勘違いさせようとしていることが分かった。
ロレンスによって白い粉がデュクロがカメラ撮影のときに使うマグネシウムであると判明した。ロレンスは朝食のときにデュクロのテントを捜索した。インディは彼の見張り役だった。デュクロは朝食を終えてもテントに戻ろうとはせず、カーの墓に入っていった。インディは彼を追いかけ、墓に入った。もたれかかった壁が偶然隠し部屋だったためインディは後ろに転げた。インディに隠されていたカーのミイラがのしかかった。叫び声を聞いてロレンスとシーモアが駆けつけた。ロレンスはデュクロを犯人と確信していたが、デュクロは新聞社に写真を売りつけるために墓に入ったと弁解した。インディはカーのミイラからT字の金具を見つけた。これは爆破のときに使う道具だった。この発掘隊で爆破係をしていたのはデメトリオスだった。4人はデメトリオスのテントに入ったが、すでに無人だった。ロレンスは金具は爆発させる道具であると気づく。さらに発火に使ったマグネシウムの粉も見つかる。ロレンスは急いで港に向かったが、5分遅く、すでにデメトリオスはいなかった。
インディは家族とシーモアとともに次の旅先であるモロッコへ向かった。インディは1916年、メキシコでデメトリオスとジャッカル像を発見することになる。
モロッコの奴隷[]
インディはモロッコでオマルという少年と出会うが、共に奴隷として売られそうになる。
トルストイとの出会い[]
1910年、インディはロシアでレオ・トルストイに出会う。2人は大地を歩き、語り合った。
ウェン・チーユイの鍼[]
1910年、ペキンでジョーンズ教授はいくつかの大学の学者と仕事をしていた。インディ、ミセス・ジョーンズ、ミス・シーモアは中国の観光をすることになっていた。ヘンリー・シニアは妻の体調を心配していたが、彼女は大丈夫だと告げた。
彼らはガイド兼通訳のミスター・リーと共に出発した。一行は汽車に乗っていたが、インディは自分たちのコンパートメントを怪しげな中国人男性が見ているのに気づいた。ミス・シーモアはインディに中国の歴史を教えていたが、彼はそれに注意を向けていなかった。インディが見返していることに気づいたその男はそこから移動した。彼らは最初の観光地として万里の長城を訪れた。その後船に乗って目的地へ向かった。ジョーンズ夫人とミス・シーモアは孔子の墓を見ることができるかどうかを論じ合った。インディはまたもや不審な男を見つけ、リーに相談した。リーはおそらく偶然だろうと言ったが、インディは納得しなかった。インディは前に父親から中国人は外国人嫌いだと聞かされていたため警戒し、その男が革命論者だと考えた。
その夜、一行は宿屋で食事をした。インディはあの不審な男の顔を発見したが、母親には知らせなかった。翌日、彼らは旅のために馬車を雇った。御者のアーピンはピジン・イングリッシュ(片言英語)を話した。旅の途中、インディはリーに中国語を教わった。彼は話し方によって意味が大きく違ってくることを学んだ。
インディは大人たちが馬車から離れている間そこにいた。そこでまたもや怪しい男の姿を発見する。男は馬車を盗もうとしていた。インディは馬を馬車から解き放った。そこに駆けつけたりーはその泥棒を追い払った。アーピンは馬を失ったことによって面目を失ってしまったが、彼らは新しい馬で旅を続けた。
馬車で旅をするうち、嵐となった。インディは体調を崩して高熱を発していた。馬車で川を渡り、更に進んだ。川を渡る途中荷物が落ちてしまい、流されていった。
インディの熱は治まらず、彼らは貧しい農家を発見し、そこを訪ねた。農家の家族たちはインディたちを歓迎し、できるだけインディを暖めようとした。その農家は1番近くに住んでいるアメリカ人医師のところまで3日はかかる所だった。リーは中国人医師に診せるように提案するが、ミセス・ジョーンズは中国の医師を信用していなかった。ミス・シーモアとアーピンはアメリカ人医師を連れてくるために馬車で出かけた。インディは母親に自分も小さい頃に死んだ彼の妹と同様に死ぬのかと訊ねた。彼女はそうはならないと答えた。
次の日、リーはアメリカ人医師が到着するまでまだ2日かかると言い、再び中国人医師を勧めた。ジョーンズ夫人は決心し、中国人医師を呼ぶように頼んだ。彼は2時間で到着した。ウェン・チーユイ医師はインディを診察し、鍼を取り出した。インディは鍼を見て驚いたが、ジョーンズ夫人はウェン・チーユイ医師を信じるように言い聞かせた。彼はインディに鍼を刺し、治療した。その結果、インディは回復し始めた。
ミス・シーモアとアーピンは流されてしまった荷物を発見し、ジェイムズ・モートン医師を連れて戻ろうとしていた。モートン医師がインディのところに到着する頃には彼は元気になっていた。インディは農家の子供たちと荷物の中にあったチェッカーをして遊んだ。また中国の言葉を教わった。リーはこの農家が借金をしており、土地を失うことになるとジョーンズ夫人に説明した。すると夫人が支払おうとするが、リーはそれでは彼らの面目がなくなると答えた。そこで彼女はインディの看病のお礼として彼らに金を渡した。彼はそれで借金を払い、インディたちが出発する前にごちそうを作り、晩餐会を開いた。
青年期[]
- 「私はいい父親だった」
- ―1938年、過去を振り返るインディと父親[出典]
1912年4月、インディは有名な小説家アーサー・コナン・ドイルに会う。ドイルはインディを息子のように思っていた。その直後インディとインディの元家庭教師ヘレン・シーモアはタイタニック号に乗る。不運にも船は沈没したが、2人は無事だった。この事故で1,517人以上の人々が命を落とした。
5月、インディの母親アンナは猩紅熱に係り、死亡した。これによりインディと父親の裂け目はより大きくなった。このショックから回復するため父ヘンリーはユタ州に家を移した。2人はほとんど口を利かなかった。インディは地元のボーイスカウトに加わった。インディは父親とコミュニケーションをとるには古代ギリシャ語で話すしかないことに気づいた。
その後、再びヘレン・シーモアと旅に出て、キャプテン・キッドの残した遺宝を発見する。
このころインディは強制的に父親に聖杯伝説の本を読まされていた。
コロナドの十字架[]
- 「十字架は博物館に収めるよ!」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
ユタでインディは“人生のスカウト”(ボーイスカウト)のランクをクリアし続けていた。あるとき数日掛かりの遠征があった。
隊の中で唯一大人で隊長のハヴロックについて、一行は進む。休憩中インディと彼の友人ハーマン・ミューラーは洞窟に入る。そこで盗掘者たちが中を荒らしていた。彼らはコロナドの十字架を掘り当てた。インディは保安官を呼ぶようにハーマンに言うと泥棒のほうに近づいた。十字架を手に持つとインディはこっそり離れようとした。だが、音を立ててしまい、盗掘者たちに追われることになる。
馬に乗って逃げたインディはサーカスの列車に乗り移る。列車内で追いかけられたインディはヘビの飼育槽に落ちた。体中をヘビが這い回り、以来、インディはヘビが苦手になる。さらに逃げ延び、次はライオンの飼育されている列車に入った。インディは壁にかけてあった牛追い鞭を使って、百獣の王を追い払った。上に上がると盗掘者の1人が十字架に手を伸ばす。だがその男はインディの服に潜んでいたヘビをつかんでしまう。最後尾の列車に乗ったインディはそこにあったマジック道具を使って列車から離れる。
走って家に戻ったインディは父親にこのことを報告しようとした。だが父は耳を貸さなかった。ハーマンが保安官を伴って現れた。それとともに盗掘団のメンバーとフェドーラ帽を被ったリーダーも現れた。保安官は盗掘団たちが十字架の持ち主だといった。やむなく十字架を渡すと、泥棒のメンバーの1人が謎のパナマ帽の男にそれを渡した。その男が盗掘者たちの雇い主だった。盗掘団のリーダーのみ残して後の者は外に出た。リーダーはインディに自分のフェドーラ帽を授けた。
その後の冒険[]
インディは父親とともにアメリカの砂漠の地方に行く。インディはジェイという若きインディアンと脱獄した銀行強盗を捕まえた。[1]
春には父親とジョージタウンに出かける。ヘンリーの講義のためだった。インディは新たな友人リジー・ラベノールと南北戦争のころにリジーの祖父が残した遺産を求めて冒険をする。[2]
インディの父親は再び世界をまわることになった。それは聖杯を見つけるためだった。グルジアの王女タマールを救うために悪漢のフェラキと対決した。[3]
インディは初めての冒険を体験したエジプトに来た。彼はマーカス・ブロディと一緒だった。ブロディは博物館のための遺品を買いに行っていた。そのころインディはピラミッドにいたが、ガイドに脅される。そこを助けたのは現地の少年、サラーだった。サラーはインディにオシリスの指輪を見せた。インディはそれを元の場所に返すべきだと思った。そしてドイツ人考古学者グスタフ・フォン・トラッペンと戦った。インディとサラーは殺されそうになったが、トラッペンはファラオのオシリスの指輪の力で死亡した。インディとサラーはファラオの魂の声を聞き、盗掘者を撃退した褒美としてオシリスの指輪を授けられた。サラーはインディに指輪を渡した。インディはサラーに渡そうとしたが、彼はゆずらなかった。インディはそれを受け取り、マーカスと共にアメリカへ戻った。[4]
ハロウィンのころ、友人のセルディックの父親が経営する炭鉱の近く、アーサー王ゆかりの地で伶のように青白く光る騎士の対決を目撃した。インディは昔の金貨を大量に発見し、それを見に来た学者や記者たちにアーサー王のものであると納得させるのは不可能だと悟った。だが、少なくとも、セルディックのみはこの話を信じていた。インディは父に連れられて次に目的地を目指すため、セルディックに別れを告げた。[5]
イギリスの学校に通っていたインディと友人のハーマン・ミューラーは冬休みを迎える。インディとハーマンはイギリス人生徒からのいじめを受けていた。イギリス人生徒のガキ大将はレジー・ペングレーブで彼の父親はレジナルド・ペングレーブで権力者だった。インディとハーマンはハーマンの父親とインディの父親に連れられ、屋敷に入る。一行はストーンヘンジ遺跡へ行く。ハーマンの父親はここで発掘作業をしていた。そして様々な妨害行為にあっていた。インディとハーマンはそれにペングレーブが関係していると考える。クリスマス・イヴのとき、ミューラーの屋敷に石が投げ込まれる。インディとハーマンはペングレーブの屋敷へ向かった。屋敷では黒いガウンをまとった男たちが、魔術を使う男たちにひれ伏していた。インディはストーンヘンジへ行く。そこではハーマンがいけにえになり、殺されようとしていた。インディは地下で発見した、魔法の冠の力を使って、パッペンドルフを倒した。彼は逃げ出した。パッペンドルフはドイツのスパイだった。やがてパッペンドルフは捕まり、レジーとその父親は数々の嫌がらせを謝りに来た。しかし、インディとハーマンはイギリスの学校をやめ、アメリカに戻ることになっていた。[6]
父ヘンリーは研究のためにニューヨークに来た。インディは伯母のメリーに教育を受けた。インディは女性参政権論者となったリジー・ラベノールと再会し、彼女の友人ロベルト・ノルマーニと共に呪いの十字架をめぐって冒険をする。[7]
このころヘンリーとインディは再びユタ州に住み始めた。インディは夏休みにヘンリーの提案で、ヘンリーの助手ソーントンに連れられ、フランスのマルセイユを旅する。ソーンは占いを申し出てきたジプシーのサラに恋をする。3人は謎の鉄仮面の男に殺されかける。だが無事に生き残り、ソーンはそこでジプシーの研究をすることを決意した。[8]
インディと親友ハーマンはヘンリーに連れられてトルコを旅行する。ヘンリーは研究に忙しく、インディはハーマンを連れ出して町を歩く。2人は地下で踊る托鉢僧を見た。すると、ロストフというロシア人に捕まる。踊っていた僧の名はゼットで、人類初の殺人者カインの子孫だと主張した。彼は昔の地下帝国でカインのナイフを使ってインディとハーマンを殺そうとする。インディの機転によって2人は逃れ、ゼットとロストフは死亡した。インディとハーマンはこの冒険で少しトルコ語を学んだ。[9]
11月、インディは父親と共に<チャイナ・メイド号>に乗っていた。その航海中、船に爆弾が仕掛けられているのが発見される。船はハワイで足止めとなった。インディはリジー・ラベノールと再会する。インディはマイク・ハラニともで出会い、楽しんでいた。だが、ドイツ人が現れ、危機に陥る。さらにキラウエア火山が噴火し命を落としかけた。その後、リジーはニューヨークに向かい、インディは中国に向かった。[10]
メキシコ革命[]
- 「じゃまをする気か。グリンゴを始末してなにがわるい」
- ―パブロ・ロペス[出典]
1916年、インディはいとこのフランクとともにアメリカのニューメキシコ州に来ていた。2人は女性を求めていた。インディとフランクは町についてすぐに騒ぎに巻き込まれる。それは大人数の強盗の襲撃だった。作った服を盗まれた服屋のメアリー・ジョーのためにフランクの注意を聞かず、インディは馬に乗って駆け出した。しばらくしてインディは追いついたが、強盗たちに捕まってしまう。インディはスペイン語で殺さないように叫んだ。インディはアメリカ人の大佐と銀行家と共に馬車で運ばれた。
着いた先で3人は銃を向けられる。山刀を手に持った男が銃を持った男たちに合図し、3人を撃とうとする。そのとき、馬に乗った男が現れ、処刑を制止した。山刀の男は文句を言ったが、馬上の男に負けて立ち去った。馬に乗った男の両脇にいた2人がインディたちに近づいてくる。2人の名はレミー・ボードワンとホセ・ゴンサレスといった。馬上の男の名はパンチョ・ビリャで革命家だった。山刀の男はパブロ・ロペスでビリャの次のナンバー2だった。インディはレミーとホセに打ち解けあい、友人になった。
インディはビリャと共に戦う決心をし始めていたインディは一行と行動を共にしていた。そんなとき、アメリカ軍の襲撃にあう。相手の指揮者はジョン・パーシング将軍。ビリャたちはそれを切り抜けると武器の補充にかかった。武器商人はクローという名で、右腕につけてある鉤爪(クロー)がそのあだ名の由来だった。インディはクローがアラビア語を使うのを聞いて、訝しく思った。
ビリャはシウダー・ゲレーロの町を襲撃する決心をした。ホセが偵察の役割だった。シウダー・ゲレーロに入ってからホセは農園時代の友人アントニオ・カステリャーノスに話しかけられ、ビリャの軍の一員と言うことがばれてしまい、軍の取調べを受けることになった。ホセはこのとき軍隊がビリャの襲撃計画を知っていたことに驚いた。ホセは理由がわからなかったが、すぐに理解した。それはクローが密告したためだった。クローはビリャとロペスの話を盗み聞き、軍に報告していた。
ビリャの軍は汽車を乗っ取って町に向かった。町が間近に迫ったとき、アメリカ軍が攻撃を開始した。ビリャの襲撃計画はばれていたのだった。ビリャの軍は必死で応戦する。インディは町から逃げてきたホセが銃弾に倒れるのを見た。インディは助けに行き、ビリャの軍が不利だと悟った。
町で戦いが始まった。インディも銃を撃ち、レミーに助けられた。インディはホセにアメリカの大軍が押し寄せて聞いていた。インディはビリャにそれを伝えた。伝えてまもなく、飛行機からの攻撃があった。ビリャの軍は退却を始めた。インディはレミーと怪我を負ったホセと共に馬車に乗って脱出した。
助かったビリャの軍の者たちは隠れていた。インディはロペスに疑われるのを感じながら容態が悪化していくホセを見守った。ホセはアメリカに密告した人物がクローであることを告げると息絶えた。インディはビリャにそれを伝えに行った。ビリャとそばにいたロペスはインディの言うことを信じなかった。ロペスはインディが密告した裏切り者だと決め付けていた。ビリャですらその話を疑っていた。ビリャはインディが疲れているだけだと言った。インディは失望と共にその場を離れた。
次の日、ウィリアム・ランドルフ・ハーストの家を襲撃した。ビリャの手下はニュース映画のフィルムを持ち出すと、地下にあったスクリーンでそれを見た。英語だったため、インディがスペイン語に翻訳した。そのニュース映画は世界の出来事を語っていた。世界大戦が始まり、ドイツ軍がベルギーやフランスに対して毒ガスを使用したことも言っていた。また、ビリャのことを侮辱するパーシングのコメントをインディが訳すと男たちは暴れ始め、映画どころではなくなった。
夜、インディはレミーの話を聞いた。レミーは先ほどのニュース映画で故国ベルギーが危険にさらされていることを知ったため、ビリャの軍を抜けてベルギーへ行き、軍人としてドイツと戦う決心をしていた。インディも共に戦争で戦うことを決めた。翌朝早く出発することになった。インディは1つだけ心残りがあった。密告者のクローだった。インディはクローを捕まえて、ビリャのもとに差し出して自分の疑いを晴らすつもりだった。また、インディはクローが8年前の1908年にエジプトでデメトリオスと言う名で、ジャッカル像を盗んだことを知っていた。このときインディは始めて冒険し、T・E・ロレンスに出会ったのだった。
デメトリオスの家でインディは密告を証明する文書を見つけた。また、ジャッカル像も発見した。インディがしばらくそこにいると、デメトリオスが姿を現す。インディとデメトリオスは争った。インディは棚にあった牛追い鞭を使って応戦した。デメトリオスは鉤爪で戦った。2人は戦いながらガソリン缶の中身を撒き散らす。デメトリオスは松明で火をつけた。戦闘は続き、デメトリオスが倒れた。デメトリオスは火のついたダイナマイトの中に倒れていた。インディはジャッカル像を持って走り出した。ダイナマイトが爆発し、デメトリオスと彼の家は吹き飛んだ。密告の文書をビリャへの置き土産とし、2人は戦うためヨーロッパへ向かった。
第一次世界大戦[]
愛のスウィート・ソング[]
兵士になるため、イギリスに来た2人は軍人の応募の場所に入った。インディとレミーは出された書類に文字を書いていった。インディはそれに戸惑った。その事務所には18歳以上のベルギー人なら誰でも入隊できるとあった。だが、インディは16歳のアメリカ人だった。そのため、歳を偽り、名前を、壁に貼ってあったフランス語のポスター、“Defence de Fumer(禁煙)”から取り、アンリ・デファンス[11](Henri Defense)とした。そこにいた徴兵官には気づかれたが、インディはベルギー人として入隊することができた。
レミーの家族たちと共にパーティーを開いた後、インディはレミーと分かれた。レミーはマダム・シュゼット・シャンバンという女性の家に行くことになっていた。インディはバスに乗り、女車掌から女性参政権論者の集会の紙を渡される。
インディは女車掌の後を追って、女性参政権論者の集会に来ていた。そこで女性たちの意見を聞いた。インディは野次を飛ばす男たちを注意したことで、女性たちの注目を浴びた。
集会の後、女車掌ヴィッキー・プレンティスとお茶を飲んだ。やがて2人は親しい仲になり、恋に落ちた。インディは家庭教師だったヘレン・シーモアをヴィッキーに紹介する。3人はウィンストン・チャーチルが出席するディナー・パーティーに招待された。ヴィッキーは女性参政権を批判するチャーチルに納得がいかず、ヘレンと意見が違っていた。
インディはヴィッキーの母親を紹介される。彼女も女性参政権論者だった。そのために拷問を受けたこともあった。インディは女性参政権論者たちの考えを理解し、ヴィッキーをますます好きになっていった。
インディはレミーと共に軍の召集をかけられた。インディはヴィッキーと離れることになった。インディはそのときに結婚を申し込んだ。だが、ヴィッキーはジャーナリストになるという夢のためにそれを断った。ヴィッキーも結婚をしたがっていたが、時期が早いと感じていたのだった。インディはヴィッキーから離れ、用意した婚約指輪を川に捨てた。
出発の日、インディはミス・シーモアに見送られる。インディはレミーにマダム・シュゼットと結婚したことを知らされる。汽車に乗るとき、インディはヴィッキーが見送りに来ていることの気づく。インディはすでに走り出していた汽車に飛び乗った。インディが次にヴィッキーと会うのは、70年ほども後の、90歳を越えてからのことだった。
塹壕戦[]
- 「どうかね、伍長。必勝の信念の前に不可能などないということが、少しは理解できただろう。これは、キミたちが第一級の兵士となるための、貴重な一歩だ。こうした体験の積み重ねが、キミたちを確実に成長させるのだ」
- ―モロー少尉[出典]
アンリ・デファンス伍長となったインディはレミーと共に激戦が繰り広げられるソンムに配属される。ベルギー軍はフランス軍の援護としてここを訪れた。部下のアンドレをからかい、笑っているときにジャック、エミール、トゥトゥの3人が現れる。この3人はことあるごとにインディに反抗していた。また、ジャックは戦場で上官を殺したのではないかという疑いがあった。
やがてドイツ軍との戦いが始まった。ベルギーの軍隊はドイツ軍が使っているラ・メゾット城を攻撃した。彼らの勢いにドイツは城を捨てていった。勝利かと思われたが、そのときドイツ軍が毒ガスを投げ込んだ。兵隊たちはガスマスクをつけた。そのなかでアンドレのみがガスマスクを持っていなかった。ガスマスク・ケースが破れていたのだ。アンドレはもだえながら死んでいった。さらにドイツは火炎放射器での攻撃も始めた。ベルギー軍はラ・メゾット城をあっけなく奪い返されてしまった。ベルギー軍の兵隊たちは一時的に塹壕を離れることを許可され、休暇をもらった。
休暇中、インディは2人のイギリスの軍人に出会う。ロバート・グレイヴズとシーグフリード・サスーンという名だった。サスーンが書いた詩を見せられ、インディは感動した。「戦場詩集」を読んだインディはこれまでの戦争についての考えが変わった。政府は戦争をわざと長引かせているというのだ。資本主義者たちが金のために戦争が終わらないようにしているというのである。
戦場に戻ったベルギー兵たちは敵軍に突撃を開始した。ジャックに助けられたインディは礼を言ったが、彼は受け付けなかった。インディはジャックの態度にまたしても怒りを感じたが、戦いは終わっていなかった。そのなかでトゥトゥが撃たれて絶命した。インディ、ジャック、ジスカール軍曹は隠れて攻撃を行っている砲台まで行き、砲手を殺した。しかし、ドイツ軍はベルギー軍を包囲し、もはや負けは確実だった。レミーは足を撃たれ、ジャックは心臓を撃たれた。ジャックは上官を殺したことなどなく、インディたちを脅かしていただけだった。インディは死ぬ前にジャックに戦友になるように頼んだが、彼はすぐに死んだ。インディはドイツ軍に銃を向けられ、他の生き残りたちと共に包囲された。レミーの姿は見当たらなかった。インディはドイツの捕虜になった。
戦争捕虜[]
- 「だけど、ここを出る唯一の方法は死ぬしかないですよ。死ねばここを出られるんだ」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
インディはソンムの戦いで共に戦ったエミールと同じ捕虜収容所に入れられる。エミールはインディにお守りのウサギの骨を渡した。インディはこれを生涯もち続けることになる。また、中尉の待遇がいいと聞いて、インディは死んでいたピエール・ブラン中尉の名を使った。インディはハインツというドイツ軍大尉から目をつけられる。インディの入った捕虜用の小屋にはべネと名乗るフランス軍大尉が他の仲間たちと共に脱走を企てていた。奥のシャワー室の床に穴を掘り、地下の通路を使って、脱走しようというのである。ユルバンという新入りの兵も最初は反対していたが、協力することになった。
ドイツの監視に気づかれぬよう、こっそりと掘り進み、とうとう地下では収容所の領域を出た。上に掘り始め、収容所から脱出した。だが、ドイツの監視に気づかれ、一行は走って逃げ出す。エミールは射殺された。インディは捕まり、別名“魔女の牢獄”のデュステルシュタット収容所に移されることになった。インディは初犯だと訴えたが、インディが使っていたピエール・ブラン中尉は何度も脱走を試みたことがあった。ブラン中尉と勘違いされたインディは自分はアンリ・デファンスだと弁解したが、無駄だった。
“魔女の牢獄”に移されたインディはフランス人ブラン中尉を装ったが、フランスについての知識がないために、ドイツのスパイだと勘違いされた。しかし、その中にインディがアメリカ人だと見抜いた男がいた。彼の名はシャルル・ドゴール。ドゴールはインディの微かなアメリカ訛りのフランス語に気づき、見抜いたのだった。ドゴールは脱走計画を企てていた。ドゴールと話をし、同房のジャンと友人になる。別の牢にはユーリとレオニートというロシア人もいた。2人にロシア人はアメリカ人のインディを“カウボーイ”と呼び、投げ縄をやらせようとしていた。縄で脱走する気だったのだ。ドゴールは“魔女の牢獄”の地下にあるという秘密の抜け道の話をインディに語った。脱走をしようとした者は独房に入れられるという。独房は昔、魔女狩りが行われていた時代のものだった。
ジャンとドゴールと共にインディは抜け道を発見した。外の川につながっているその抜け道を出ようとしたとき、ジャンが銃を向ける。ジャンはドイツが牢屋に放ったスパイだったのだ。インディとドゴールは捕まり、リヒター司令官によって裁かれた。前の牢でインディに目をつけていたハインツ大尉もいた。アメリカのスパイだという疑いをかけられ、インディは拷問を受けた。それに耐え切れず、自分がスパイだという嘘をついた。インディは独房行きが決まった。独房は床の下にある深い穴だった。インディはそこに落とされた。ジャンはパンと水をインディのところに落としたが、窮屈すぎてインディは動けず、苦しんだ。次第にやせ衰えていき、身動きが取れるようになった。時間の感覚がなく、インディは気が狂いそうになっていった。
独房から出されたインディは発狂寸前だった。だが、ドイツの調査でインディはスパイではないということが明らかになっていた。インディはもとのドゴールと同じ監房に入れられることになった。ドゴールも独房に入れられたが、それに耐えたのだった。インディはなんとか精神を回復させた。そのインディにユーリとレオニートが投げ縄を依頼した。インディは反対していたが、承知した。ベランダから縄を投げ、壁に絡ませた。インディは協力をしたものの、それを使って脱走する気はなかった。ユーリとレオニートは縄をつたって進んだが、発見されてしまう。インディは2人を心配しながらも、どうすることもできなかった。
翌日、捕虜たちが集められた。ドイツ人は捕虜たちにユーリとレオニートの死体を見せ、脱走しようものならこうなると脅した。棺に入れられる2人の死体を見ながら、インディはここを出るなら死ぬしかないとドゴールに言った。ドゴールは棺に入って出てもしょうがないと言ったが、棺に入れば脱出ができると、2人同時にひらめいた。
医務室のイギリス人、ランバートの助けを借り、棺に入った。棺が埋められ、ドイツ人が立ち去ったら脱走する予定だった。ところが、棺は埋めるのではなく、焼却されるのだった。インディとドゴールは棺を運ぶトラックの中で棺にゴミを詰め、脱出した。早朝、森を駆け抜け、2人は脱走の成功を喜び合った。町に入ったとき、ドイツの追っ手が現れる。インディとドゴールは自転車に乗って走り出した。だが、相手はバイクだった。ドゴールとインディは別れを告げ合い、離れた。インディは線路に出た。汽車と競争のように並んで走り、踏切を曲がる。汽車の後ろを走っていたバイクはインディに追いつけず、取り逃がした。インディは“魔女の牢獄”から脱出したのだった。ドゴールは再び捕まってしまった。
恐怖の目撃[]
インディはフランス = ベルギーの伝令として活躍していた。命令書をオートバイで塹壕に届け、戻るという仕事だった。ヴェルダンの塹壕でインディは若い兵士、ミシェルに箱を渡される。箱にはミシェルの所有物が入っていた。彼は箱を自分の恋人まで届けるようにインディに依頼した。インディは戸惑ったが、やがてミシェルが死ぬ気なのに気づいた。インディに箱を託したミシェルは前に飛び出していった。だが、ドイツの銃にやられ、進んでいったフランス軍兵士たちは次々に退却していった。ミシェルは銃弾を受けた。インディはそれを助け、箱だけでも届けると心に誓った。
他の伝令仲間、ロッコ、アレックス、クロードと共に食事を取っていた。料理を作るジャン=マルクは戦争が始まった理由を考えていた。もはやそれを気にするものなどほとんどいなかった。ジャン=マルクはそれを分析したが、詳しいところは分からなかった。その夜、インディはなかなか寝付けなかった。父のヘンリー・ジョーンズ教授に手紙を出そうとするも、何を書けばいいのかが分からなかった。代わりにエジプトで知り合った友人、T・E・ロレンスの手紙を書いた。ロレンスもまたこの大戦で戦っていた。
インディは戦友、レミー・ボードワンの行方を知りたがっていた。インディは“魔女の牢獄”と呼ばれる捕虜収容所に入れられ、レミーがどこに行ったかを知らなかった。その調査に協力したのがアメリカ人の志願兵としてフランス軍で衛生兵を務めるトム・カレンだった。トムはアンリ・デファンスを名乗るインディをヘンリーと呼んだ(アンリを英語で言うとヘンリー)。また、トムはニュージャージー州でインディを見かけたことがあるような気がするとも言った。
トムが言ったシャトー・デーヌ野戦病院でインディはレミーを見つけた。レミーは戦場に戻るのが嫌で、重病人のふりをしていたが、看護婦たちは彼が快復しているのを知っていた。インディは看護婦がドイツの非道なやり方を批判するのを聞いた。野戦病院の現状を知ったインディは重い気分でその建物を後にした。
第二指令本部に戻ったインディは上官にドイツ語を話せるかどうかを訊かれる。通訳が必要なだけだろうと考えていたインディはそれに対し、話せると答えた。しかし、実際は敵軍のところまで行き、会話を盗み聞きしてくる役目だったのである。重装備をしたインディは、敵の塹壕まで出かけ、会話を聞く。それによると、ドイツは巨大な砲台を用意しているとのことだった。やがてインディは発見される。走って戻る。銃撃されたが、助かり、陣地に帰ることができた。インディは聞いてきたことをすべて話したが、ニヴェル将軍は信じなかった。彼は攻撃を開始しようとしていた。そうすれば多くの命が失われることになる。兵士たちは戦場に向かって歩き始めていた。インディはその中にレミーを見つけた。前に日には野戦病院にいたレミーが兵として歩いていた。インディはレミーに気をつけるように言うしかなかった。
インディの言葉を信じていたペタン将軍は航空写真でドイツに大型の砲台があるのを発見した。ロッコに攻撃中止の命令書を持たせ、出発させた。攻撃を始めるはずだったのに開始しないのを見て、フランス最高司令官ジョッフルは攻撃開始の命令書をインディに持たせた。インディは納得がいかなかったが、オートバイで出発した。インディが気づくとそこはしっかりした道ではなく、泥道だった。そこで突然インディのオートバイが止まった。インディは考え、命令書をオートバイの燃料に浸し、火をつけた。さらにオートバイも破壊した。インディはジョッフルに、敵に襲われ、オートバイと命令書がなくなったと報告した。ジョッフルはこの説明をすべて信じたわけではなかったが、嘘を証明することができなかった。インディの行動によって1万の兵士がその日を生き延びたことになったのだった。
フォン・レットウの捕獲[]
ヴェルダンでの戦闘後、フランスのパリで束の間の休息の後、インディとレミーはアフリカのコンゴに転戦。インディたちは黒人たちの指揮をとることとなり、到着後、中尉に昇進した。
しかし、肝心の戦場に付く前にインディのちょっとしたヘマが原因で、レミー共々、2人はアフリカのど真ん中で道に迷うこととなる。インディたちはヴィクトリア行きの汽車を探して乗ったつもりだったが、行き先が全く違ってしまい、終点から引き返そうと試みたら、今度はその途上で汽車が機関の故障で動かなくなり、復旧の目途が立たないという。早く部隊に合流したいと考えて焦るインディとレミーは、結局そこで汽車を降りて、自力でベルギー軍に合流しようとする。アフリカの大地を数日彷徨った後、イギリスの老人の義勇部隊と遭遇。その義勇部隊と共に、ドイツ軍の列車砲を追跡、破壊工作を行なった。
それでベルギー軍に合流できると思ったのだが、義勇部隊の次の任務に巻き込まれ、ドイツの陸軍元帥であるパウル・フォン・レットウ=フォルベックを捕虜にすることになる。しかし、その任務中に義勇部隊の仲間とはぐれてしまった上、とっさに観測用の熱気球でその場をレミー、フォン・レットウ共々脱出するのだが、インディはフォン・レットウの言動から、「親父に叱られているみたいだ」と愚痴を度々こぼしていた。
その熱気球も誤射が原因で不時着を余儀なくされ、捕虜にしたはずのフォン・レットウも結局、ドイツ軍に奪回されてしまった。しかし、フォン・レットウはあえてインディとレミーを見逃した上、彼ら2人にコンパスと食糧を与えてから別れた。インディとレミーはその後、再びイギリス軍の義勇部隊と再会して、ヴィクトリアにいるベルギー軍へ無事合流できた。
コンゴの任務[]
- 「命令は命令だ。命令は命令なんだ・・・・・・」
- ―上官と部下の間で板挟みになったインディ[出典]
コンゴの戦場に到着してからの上官はブーシェというベルギー軍少佐だった。その上がマチュー大佐。インディはここでもドイツ軍と戦うことになったが、敵軍よりも病気のほうが恐ろしい地域だった。あるとき、ドイツ軍と戦いがあった。アフリカのアスカリと呼ばれる民族を兵士に、インディは戦った。突撃の途中で、ドイツの機関銃が現れ、部下たちがなぎ倒されていく。だが、機関銃に弾詰まりが起こった。インディは引き返せというブーシェの命令を無視し、走っていった。機関銃に近づいたとき、インディは銃弾を胸に受け、倒れた。友人になった部下で現地人のバーセレミーが駆け寄る。しかし、インディは死ななかった。それは撃たれた部分に、ロケットペンダントがあったためである。この飾り物は、小さいころ、ウィーンに旅行したときにゾフィー王女からもらったものだった。ゾフィー王女はインディの初恋の相手だった。再び立ち上がったインディは兵と共に敵陣に乗り込み、機関銃を奪った。ドイツ兵と彼らが使っている民族、バッシは退散していった。ベルギー軍はこの戦いで勝利を収めたのだった。
命令に背いたことでブーシェから叱られたが、インディは今回の活躍でまた昇格した。マチュー大佐はインディ、レミー、ブーシェにアフリカの大陸を徒歩で進み、遠くにあるポール・ジャンティルまで兵器を取りに行く仕事を命令した。未踏査の熱帯ジャングルを横切っていかなければならなかった。大佐のテントから出た後、インディはブーシェにもう一度しかりつけられる。
翌日、ブーシェをリーダーに、インディ、レミーは、アスカリ兵たちを連れて出発した。朝早く出発したにもかかわらず、灼熱の太陽が照り付けていた。一行は歩き続け、インディはブーシェと言葉を交わした。食料が足りなくなったら、村人から奪うというブーシェのやり方を聞き、インディは複雑な思いで歩いた。インディはたびたびT・E・ロレンスへの手紙を書いた。ロレンスとはエジプトで初めて出会っていた。彼もまたこの大戦(のちの第一次世界大戦)で戦っていた。やがて一行はジャングルに入ることになる。2度と引き返せない可能性もあったが、彼らはそこに入った。
山刀で邪魔なものを払いながら彼らは進んだ。一行の中には、頭痛や熱をうったえる者が出てきた。軍医のラフルールはあまり語らなかったが、インディは彼らの病気が熱病やその他の恐ろしいものではないことを祈った。翌日、一行は村にたどり着いた。村には病気にかかった村人の死体があった。その中で、1人だけ無事な村人がいた。小さな男の子だった。インディはその子を連れて行くようにブーシェに頼んだが、彼は置いていくように命令した。バーセレミーも置き去りに反対だった。
次の日、さらにジャングルを進んでいった。ブーシェはペースを保つように命令した。インディは1人のアスカリが倒れるのを見た。近寄るとその男は黄熱病に感染していた。軍医のラフルールは他にも感染者がいるという。インディは担架を用意させようとしたが、ブーシェが止めた。ブーシェは男を置き去りにするという。ブーシェは最小限の糧食と弾丸を与えると、進みだした。ラフルールは病気も戦争の一種だと言った。ある戦場では1万人が病死したという。
ある日のキャンプの夜、インディとレミーはバーセレミーが村にいた小さな子供を連れてきているのを発見した。インディは責任からブーシェに報告した。ブーシェも熱に侵されていた。インディは偶然子供がついてきたと嘘をついた。ブーシェは子供を木に縛り付けておくようにインディに命じた。インディがそれをバーセレミーに伝えると、彼は激怒した。インディは彼をなだめながらも、迷っていた。次の日の朝、バーセレミーは子供を連れて、ブーシェの前に来た。ブーシェは子供の手を取り、バーセレミーから引き離そうとした。だが、バーセレミーはブーシェを押し倒した。ジームーというアスカリ兵も子供を置き去りにするなら行軍を拒否するといった。ブーシェはバーセレミーを銃殺しようとしたが、その前にインディがブーシェに銃を突きつける。ブーシェはしぶしぶ銃を捨てた。
ブーシェへの反乱から1週間も過ぎたころ、クリスマスがやってきた。ラフルール軍医も病気に倒れていた。インディは数ヶ月前にイギリスで出会った女性参政権論者、ヴィッキー・プレンティスのことを思った。ラフルールはクリスマスであることを喜び、レミーが作ったツリーに飾りをつける子供を見ていた。ところが、ラフルールはそのまま、死んでしまった。
行軍を続け、次に倒れたのはブーシェだった。インディはブーシェのために担架を作らせた。ブーシェは自分を置いていくようにインディに命令したが、インディは耳を貸さなかった。ブーシェが倒れたことによって、アスカリたちにショックが広まった。インディはブーシェの代わりに部隊を指揮することになった。ジャングルを進み続けたとき、町に出た。船を探したインディは、スロート船長の船を見つけた。スロートは一行をポール・ジャンティルまで運ぶことを承諾した。
船で川を進み、インディは病に侵される部下たちを心配した。大半が熱病にかかっていた。インディはこの戦いがそれほどの犠牲を払う価値があるかどうかを考えた。そして、それを、ロレンスに宛てて書いた。しばらく進んだとき、ジャングルから銃声が響いた。独立主義者たちの襲撃だった。操縦していた、バーセレミーが撃たれ、倒れた。そのとき、彼の代わりに、彼が連れてきた子供が操縦をした。背が低いため、銃弾に当たらず、一行は無事、通過した。
船は小さな集落を通りかかった。果物の木が植えられ、人が生活していた。スロートの話では、ドイツ人の病院があるということだった。インディはそこへつけるように命じたが、病気のブーシェがそれを撤回した。インディは反対だったが、重傷のバーセレミーもそのまま進むようにインディに言った。ポール・ジャンティルは近かった。そして、目的地にたどり着いた。ブーシェは船に爆薬を仕掛けるようにインディに命令した。敵に兵器を渡すくらいなら、爆発させろとのことだった。それを言うと、ブーシェは息をひきとった。
フランス軍守備隊駐屯所に着くと、病人たちはすぐさま、病院に入れられた。子供は健康に問題はなかった。それを聞くと、インディは子供をバーセレミーに会わせに行った。彼の病室に入ったとき、インディはバーセレミーが死んだことに気づく。子供が泣き始めた。インディはそこにいた尼僧にバーセレミーが言っていた、「アフリカの誇りになるように」、ということを忘れないようにと訳してもらった。子供は天涯孤独になってしまった。尼僧は子供の名を聞いた。インディは彼の名がバーセレミーであると答えた。
生命への畏敬[]
- 「きみはもう、<苦痛の仲間>の一員になったんだ。苦痛の真の意味を―――そしてその苦痛がやわらげられることの意味を、きみは学んだ。苦痛を経験した者として、この人生におけるきみ自身の聖なる義務が、もしできるなら他人の苦しみを癒すことにあると考えなければならない。けっして、他人に苦しみを引き起こしてはならない」
- ―アルベルト・シュバイツァー[出典]
子供のバーセレミーを尼僧に預けると、インディはフランス人のペルノー大佐に会った。インディは大佐に人員を渡すように頼んだが、そこでも兵が不足していたために断られた。レミーは激怒していた。インディは命令に従うと言うと、彼はインディにパンチを命中させた。
スロートは反対したが、インディはスロートの船に爆薬を仕掛けた。亡きブーシェ少佐の命令だったからだ。そして船は出発した。
ついにはインディも病気に感染していた。インディはボイラーをたくために立ち上がり、部下のジュバが死んでいることに気づいた。また、レミーの足が以上に膨れ上がっていた。インディが理由を尋ねると、彼はツツガムシと答えた。この虫は、皮膚に入り、血を吸うダニの一種だった。
スロートも病だった。舵を取っていたインディも寒気で震えていた。そのとき、立ち上がることもできないレミーが、機関銃に近寄り、乱射し始めた。インディはピストルを取り出し、共に撃ち始めた。やがて、インディは船を爆破させようとした。兵器を敵に渡すわけにはいかなかった。だが、インディは誰も撃ち返していない事に気づいた。レミーはジャングルのサルたちに向かって発砲していたのだ。
船旅を続け、意識があるものはほとんどいなくなっていた。インディは舵にもたれかかっていた。そのとき、ドイツ語が聞こえてくる。インディは飛び上がった。インディは爆破装置まで這って行った。船に乗り込んでいたのは、1人の黒人だった。彼は山刀で爆破装置を破壊した。インディはライフルを取ると、相手に向けた。相手はそれを蹴り飛ばし、インディを気絶させた。
目が覚めたインディは、そこが、ポール・ジャンティルに着く前に見た、ドイツ人の病院であると気づく。ひげを生やした医師が、インディに水を飲ませた。医師が立ち去ると、インディは眠った。再び、目が覚めると、インディは船に積んである兵器に向かった。ドイツ軍の手に渡すわけにはいかなかった。インディは背後に医師がいることに驚き、銃をつかんだ。医師に向けると、彼は自分がアルベルトだと名乗った。インディは彼を疑い続けた。やがて彼はあきれて立ち去った。インディは破壊されていた爆破装置をつなぎ直し、銃を足元に置いた。
眠気が襲ってきた頃、人影が現れる。インディはライフルを持った。暗がりから現れたのは、女性だった。彼女はアルベルトの妻で、ヘレーネといった。彼女はインディにお茶を運んできた。彼女は5日間もそこに置いてある兵器に誰も興味を持っていないといった。
翌朝、インディが目を覚ますと、黒人の顔があった。彼は、スロートの船に山刀で乗り込んできた男だった。男は薬を置いた。男の名はジョーゼフ・アゾワニ。シュバイツァー夫妻の病院の手伝いをしている男だった。インディはためらうことなく薬を飲み、ジョーゼフについて、シュバイツァーに会いに行った。
インディは途中で、部下のジームーやスロート船長に会った。2人とも回復していた。シュバイツァーはインディをレミーにあわせに行った。レミーはツツガムシのせいで足の指を2本なくしていたが、レミーと冗談を交わせるほどに回復していたことでインディは安心した。そして、インディはレミーにそれまでの尊大だった態度を詫び、許してもらった。また、インディはブーシェの命令を無視してでも、ここにくればよかったと後悔していた。
夜、インディはシュバイツァーのオルガン演奏に聴き入っていた。ヘレーネも一緒だった。インディは彼ほどの人物が、なぜジャングルの奥深く二病院を建てたのかを訪ねた。彼は必要とされていたからだと答えた。全員を救うことはできなくとも、少しずつでも命を救っていた。シュバイツァーに誘われ、インディは彼と共にオルガンを演奏した。
翌朝、丸木舟で3人の男がやってくる。3人はパホウイン族の者で、族長の息子が苦しんでいたために、それを知らせに、シュヴァイツァーのところへやってきたのだった。それを聞くとインディは、シュヴァイツァー、ジョーゼフ、部族の男たちと共にスロートの船に乗り込み、出発した。
スロートの船は、男たちが漕いで来た舟に比べると、格段に速かった。村に着くと、すぐに案内された。族長の息子は嵌頓(かんとん)ヘルニアだった。シュヴァイツァーは彼に麻酔をかけ、手術を始めた。インディとジョーゼフが手伝う。黄昏が闇に変わり、手術が終わった。族長の息子は助かり、部族と族長の息子は3人に深く感謝した。シュヴァイツァーは彼に、他人に苦痛を与えてはいけないと言った。族長はヨーロッパで戦が始まったのを知っていた。だが、族長は死者が10人以上出ていることに驚いていた。彼らの部族では10人も死ぬことは信じられないことだった。 翌日、3人は病院に戻った。3人は病院にフランス軍が来ていることを悟った。スロートの船を止められ、シュヴァイツァーはこの地域からドイツ人は1人残らず追い出されると言われた。シュヴァイツァーもその対象だった。インディはフランス軍のエミール・ロスタンに反対した。しかし、ロスタンは命令に従っているだけだった。インディはロスタンにスロートの船に積み込まれた兵器のことを話した。ロスタンは笑い、持ち帰る先のタボラは3日前に陥落したと言った。インディは部下や、上官たちの死が無駄だったことを知る。シュヴァイツァー夫妻は連れて行かれてしまった。
インディとレミーはポール・ジャンティルに引き返した。そこでフランス軍大佐ペルノーに会い、シュヴァイツァー夫妻を解放するように言った。ペルノーは命令に従い、ドイツ人を全て追い出しただけだった。インディは我慢しきれず、ペルノーの机に乗っている書類を叩き落とし、ペルノーをにらみつけた。ペルノーは悪人ではなく、命令通りに働いているだけだった。
ヨーロッパへ戻される人々が乗る舟の入り口でインディとレミーはシュヴァイツァー夫妻を見つけた。レミーはシュヴァイツァー夫人の荷物を持ち、中へ入っていった。インディはシュヴァイツァーと握手し、医者にも治せない病気は暴力だと言った。レミーが戻り、2人はシュヴァイツァー夫妻と別れを告げた。
バルセロナの任務[]
- 「いいんですか?真っ昼間から腰すえて、こんな風にフラメンコ酒場で飲んだくれてて。われわれには使命があるのでは・・・・・・。いくら、ここスペインが中立国だといっても・・・・・・」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
1917年5月、大尉のインディはスペインのバルセロナに来ていた。彼はスパイとして中立国のスペインを味方につけるために働くのだった。インディは酒場で3人のスパイの仲間と合流した。イギリスのカニンガム、フランスのシャルル、イタリアのマルチェロだった。彼らは酒を飲んでいた。インディはそのことを追求したが、3人はドイツのスパイ・チームを見張っているのだと説明した。そしてインディに、スパイだと疑われないような仕事を見つけるようにと言った。
街を歩いていたインディはそこにパブロ・ピカソがいることを知った。彼に会うために劇場へと向かった。インディは昔、ピカソに会ったことがあった。中に入り、ピカソを発見すると、仕事がないかと尋ねた。ピカソはインディをノーマン・ロックウェルだと勘違いしていたが、職探しの協力をした。インディを劇場の練習室につれて行き、ロシア・バレエ団のリーダー、ディアギレフに紹介した。ディアギレフは承知し、インディを動いてはいけない役にした。
インディは3人のスパイと密会の場所に集合した。計画を練り、ドイツのシュミット大佐を陥れることになった。ドイツもスペインを仲間に引き入れようとたくらんでいたのだった。それを利用し、スペインの伯爵にシュミットが伯爵夫人と浮気していると思わせるのだった。これが成功すれば、ドイツの評判は落ち、スペインはドイツに味方しなくなるということだった。そのためにインディはロシア・バレエ団のナディア・カメネフスキーから手紙を盗まなければならなかった。シュミットはナディアも恋人だった。シュミットがナディアに宛てて書いた手紙を盗むのだった。
ロシア・バレエ団でのインディの名は“イゴール”だった。ロシア風の名前にするためだった。インディは練習中に舞台を抜け出し、ナディアの楽屋に入った。インディはシュミットの手紙を発見した。耳が聞こえないナディアの衣装係のデルフィーナに見つからないように進み、楽屋を出ようとするが、ナディアに発見されてしまう。インディは股に手紙を隠し、言い訳を考えた。ナディアは勘違いし、インディを翌日の昼食に誘った。インディは楽屋を出、仲間たちのもとへ向かった。
4人のスパイは再び密会を開いた。インディの持ち帰った手紙についてだった。マルチェロがシュミットの手紙を上からなぞり、同じ内容のものを完成させた。彼はあて先を“ナディア”から“トネド伯爵夫人”に変えた。トネド伯爵夫人の名はコンスエラで、トネド伯爵は1度怒ると手がつけられなくなる人物だった。
インディはナディアの楽屋を訪れ、シュミットの手紙を戻しておいた。しかし、ナディアはインディが戻したのを見ていた。インディは昼食をスペイン料理のパエリヤにし、ナディアと共に食べた。そのときにナディアがシュミットの手紙の話をした。彼女はなぜインディが手紙を持っていたのかを訊いた。インディはまたもや言い訳を考えた。そこでインディはシュミットに怒りを向けているふりをした。ナディアは納得した。
4人のスパイが集まり、シュミットを陥れる計画が始まった。マルチェロがシュミットに変装して伯爵夫人に近づいた。マルチェロは夫人に道を聞き、夫人の手に口をつけた。それをすると夫人から離れた。夫人は車に乗り込み、出発した。次に夫人が降り、運転手のフリオのみになった車に作戦を仕掛ける。フリオの車の目の前で老司祭に変装したシャルルにカニンガムがからみ、殴りかかろうとするのだった。それを目にしたフリオは車を降り、止めにかかった。その隙にインディは車に入り、トネド伯爵が発見しやすい場所に手紙を置いた。シャルルとカニンガムは車から離れる。インディも出ようとしたが、ドアは開かなかった。フリオが車に戻り、発進させた。彼は伯爵を乗せるために市長官邸へと入った。トネド伯爵が現れ、インディは見つかる寸前に車を抜け出した。トネド伯爵は車で手紙を発見した。
インディは劇場へ行き、開演に備えた。その日の客席にはシュミットとトネド夫妻、スパイの仲間も来ていた。一方、ナディアはシュミットの手紙が上からなぞられていることに気づき、あて先に“トネド伯爵夫人”の跡がついているのを発見した。彼女はインディの策略であると気づいたが、舞台が始まり、それどころではなくなった。ナディアはシュミットに警告する内容のメモをデルフィーナに託していたが、この老婆は何度も場内を迷っていた。舞台からそれを発見したインディは仲間たちに止めるようにと、メッセージを送ろうとした。やがてスパイたちはそれに気づき、デルフィーナを止めに向かった。3人はデルフィーナに追いつけなかったが、デルフィーナはメモを間違った相手に渡していた。その間にもトネド伯爵はシュミットに対して怒り狂っていた。
舞台が終わると、トネドはシュミットに対して決闘を申し込んだ。これでインディたちの計画は成功だった。どっちが倒れても、スペインはドイツの敵になる。インディはそれをトネドに知らせようとしたナディアを捕まえ、スパイ仲間のもとへ行った。そこでナディアはシュミットの正体を言った。彼はアメリカからドイツに送られたスパイだった。そしてナディアはその連絡員だった。それを隠すために恋人同士を装っていたのだった。ナディアは手紙を見せてトネドに説明すれば間に合うと言い、それを出すようにインディに言った。だが、インディは手紙を劇場に忘れていた。5人はそれを取りに向かった。劇場でナディアの楽屋を探し回り、ゴミの中を確認したとき、手紙が見つかった。それは風で飛んでいき、一行は追いかけた。やっと手紙を持ち、シュミットとトネドの所へ出発した。ぎりぎりのところで間に合い、シュミットとトネドの撃ち合いは中止された。インディたちの計画は無駄だった。
大学時代[]
学問の追及[]
- イートン少佐: 「シカゴ大学でレイヴンウッド教授の生徒でしたね?」
- インディアナ・ジョーンズ: 「ええ、そうでした」
- ―1936年、政府の役人に会ったジョーンズ[src]
大学で研究をつづけたインディはすぐに良き師匠となるアブナー・レイヴンウッドと親交を持った。レイヴンウッドはインディを最も才能ある学生とみなし、実の息子のように愛した。あるときふたりは北極探検家エヴリン・ブリッグス・ボールドウィンの講義に出席したが、ボールドウィンはジョーンズの熱心な質問に感銘を受けた。
1921年3月、インディはシカゴ大学の学生寮においてジャズ・ミュージシャンで犯罪組織の家に生まれたジャック・シャノンと知り合い友人になった。シャノンは会計士になる勉強をしておりふたりはすぐに親友同士になった。ふたりは学校外のアパートメントを借りて一緒に暮らした。ふたりは毎晩のようにクラブや酒場を練り歩きジャズに聴き入った。
1922年、インディとクラスメイト・マグナス・ヴォラーはモーゼの杖の手掛かりとなる翡翠の球を探すチャールズ・キングストン教授に同行した。古代マヤの町でヴォラーはキングストンを裏切り彼から遺物を奪おうとした。にも関わらずジョーンズはヴォラーの後を追い寺院で転がる石球の罠を作動させてしまった彼の命を助けた。しかし真実が明るみに出てヴォラーは大学から放校処分を受けた。同年、インディは初めて牛追い鞭を所有した。シカゴでの時間が終わりに向かい、建国の父の日にいたずらを仕掛けたインディはあやうく始まる前のキャリアを台無しにしそうになった。
1922年6月にシカゴを卒業したインディは卒業式に父親がいないことに失望を覚えた。7月になるとインディは意欲的な若き考古学者ルネ・ベロックが在籍しているパリのソルボンヌ大学で言語学の大学院課程に進んだ。
パリ滞在中、インディはボナパルト通りにある小さなアパートメントで暮らした。ジョーンズは同じくパリに来ていたシャノンと交友を持ち続けた。他にマドレーヌという若い女性と短いロマンスを体験した。大学においてジョーンズは、既に得ていた幅広い外国語の知識によってクラスで自分が1番だと気づいた。
ジョーンズはソルボンヌの考古学教授ドリアン・ベルカマスに魅了され彼女に誘われてギリシャの発掘現場に行くことにした。ベルカマスはひそかに国の君主、コンスタンティヌス王を殺す計画を立てておりインディは知らないうちに巻き込まれてしまっていた。インディは国王の命を救ったが彼を狙った弾丸がそれてベルカマスが死亡した。だがこの経験により、大学での日々で薄れていたインディの考古学に対する情熱が再燃し始めた。
マリオンとディアドリーとのロマンス[]
- 「間違いだったのよインディアナ・ジョーンズ。それをあなたは知っていたんだわ」
- ―1936年のマリオン・レイヴンウッド[出典]
1925年、インディはようやくソルボンヌの大学院を修了した。そしてアブナー・レイヴンウッドから最後の探検旅行の助けが欲しいと頼まれたジョーンズは彼の旅に同行し、その中でアブナーの10代の娘マリオンに心を惹かれた。成熟と美貌に魅了されたジョーンズは少女と恋に落ちた。このころマリオンはインディが毎日牛追い鞭の使い方を練習していることに気づいた。インディとマリオンの熱愛は彼がアブナーのもとを去ったことで突然終わりを告げた。ジョーンズは戻ると約束したにもかかわらずその後10年以上会うことはなかった。
同じ年、ジョーンズはロンドン大学の考古学教授として夏期講座で初めて教鞭をとった。インディはロンドンに向かう途中、ゴケグモやサソリを贈られ、誰かに狙われているのではないかと訝しんだ。
考古学部主任ジョアナ・キャンベルはインディをスコットランド、ホウィットホーンの発掘現場に招待しマーリンの伝説が事実であるという説を証明しようとした。このときインディはジョアナの娘ディアドリーと恋に落ち、彼の命を狙っていたのはストーンヘンジでドルイドを復活させようと目論むイギリスの国会議員エイドリアン・パウエルだったと発覚した。同じ年、インディはコネチカット州ベッドフォードのマーシャル大学で教授職に就いた。
1926年、グアテマラの探検旅行の後、ジョーンズはマーカス・ブロディからブラジルで行方不明になった探検家パーシィ・フォーセットの日記をもらった。ディアドリーとインディは探検家を探しに出かけその途中で結婚した。ふたりはやがてフォーセットを捕まえたセイバの住人に捕獲された。誘拐者たちは町の秘密を守るため3人を殺そうとしたがインディ、ディアドリー、フォーセットは逃亡に成功した。ところが飛行機が墜落しひとり生き残ったジョーンズは新婚の妻を失った。
その年、ジョーンズはエルサレムでアブナー・レイヴンウッドと再会しかつての師の発掘を手伝った。
1927年に刊行された雑誌はレイヴンウッド教授とジョーンズが新疆で発掘を行っていると報じた。
壮大な冒険[]
それから10年間、インディアナ・ジョーンズの人生は世界を回り数多くの冒険に関わることで費やされた。キャリアのある時点でインディは伝説のエル・ドラドを探したがチフスで瀕死の状態に陥った。位置の特定には至らなかったがこの探索は後の人生で果たされ、1930年代にはメキシコでサイトRといて知られる場所の研究に携わった。あるときにはバグダットのカリフがジョーンズを油で煮ると脅したこともあった。インディの恋愛生活はなおも続きリタという女性と結婚寸前の関係になった。また、いつの時点か不明であるが少年時代の恋人ゾフィー王女と再会した。
この時期のどこかでジョーンズは第一次大戦中に所属していたベルギー軍の部隊がイギリス領東アフリカで見つけた少年バーセレミー・ボガンダに手紙を書いた。ジョーンズはバーセレミーの名前のもとになった死んだ軍曹と彼の夢だった祖国の将来について説明した。
1927年、インディはロンドンでの仕事を辞めてシカゴに戻った。彼は大学の同級生ジャック・シャノンを訪ね、アララット山に登ったときにノアの箱舟を見たと主張するロシア人の男の講演に誘われた。悪漢たちに街を追われ箱舟の捜索の旅に参加したが、雪崩によって箱舟は発見の希望を残しつつ何トンもの雪の下に埋もれてしまった。
28歳の誕生日にジョーンズはアブナーから娘と関係を持っていたことについて抗議を受けた。マリオンがインディに対して恋心を抱いていたと勘違いしていたこと(少なくともアブナーの考えでは)を利用したとして、アブナーは彼を責めたてた。これがかつての師と弟子の最後の会話であるとされここで友情関係は破綻してしまった。
ユニコーンの遺産と魔空の覇者[]
1928年から1929年初頭にかけて、ジョーンズは最後の生きたユニコーンのものだった強力な遺物アリコーンを発見した。この事件でロナルド・ウォルコットが生きていたと判明した。イースター島でジョーンズは遺物を処分することにしたが、知らず知らずのうちに地球の地殻の中に存在する地下世界の入り口に捨ててしまっており、マレイワという名のマユワに発見された。
6月、ユカタン半島滞在中、ジョーンズと友人のスワンソンは火山の噴火に遭った。友人の安否を捜索しようとしたジョーンズはインディアン部族の村で瀕死の彼を発見し、羽根を付けたヘビの形の謎のお守りを受け取った。
マレイワは遺物をアドルフ・ヒトラーとの取引に利用しようとしていたがニューヨークの自由の女神の上での2度にわたる戦闘の後、会合が実現する前にジョーンズがそれを防いだ。しかしながら、ジョーンズは地下世界に関する出来事はすべて長い夢だったのではないかという暗示にかかって帰還した。
11月、ジョーンズはアイスランドへと旅立ち、3か月間ジャストロの調査に協力した。これがインディの現地指導員としての初めての経験だった。そこで彼はソフィア・ハップグッドと出会い、その後10年間何度も恋愛関係を築いた。
1930年、インディは、ロンドン大学で考古学学部長のウィリアム・ペンクロフトに呼ばれた。そこでインディはイギリスのエージェント、トーマス・トレッドウェルに会う。トレッドウェルは、列車で運ばれていた数十億ドルの価値のダイヤが盗まれたことを話した。また、古代の謎の出土品も盗まれたと言う。彼の依頼でインディは未確認飛行物体の調査を行った。それにはインディの友人たちが同行した。女性パイロットのゲイル・パーカー、イギリス空軍のウィラード・クロムウェル、フランス人のエース・パイロットレーン・フォーロワ、いろいろな人々に顔がきくターキズ・ベレムたちだった。一行は改造が施されたフォード・トライモーターに乗り込み、調査した。円盤の襲撃を受け、それを撃退した。最後にレーンは命を落とした。
同年、インディはイングランドのニュー・フォレストでゲイルに飛行機の操縦を学んでいた。飛行中、ゲイルの故郷であり、白魔術を信仰するセント・ブレンダン峡谷に爆発が起きる。2人はその村まで行った。村では虐殺された人々の死体があった。怪我をしているものもいた。殺人者たちのリーダーは国際犯罪組織の首領コンスタンチン・コルダスだった。コルダスはアメリカにあるという財宝の地図を探して村を襲撃した。村の中心人物で、ゲイルの親友カイトリン・セント・ブレンダンと共にコルダスを追った。トレッドウェルの助けも借り、コルダスたちを殺害した。インディは大学に戻った。
上海での取引[]
- 「話が違うぞ。ダイヤの約束だった」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
ジョーンズはメイ・インと別れウー・ハンと再び行動を共にした。上海のガン=ホー・バーの前で後に相棒となる家の無い孤児、ショート・ラウンドに財布を盗まれそうになった。インディはムチで少年を捕まえ警察に突き出す代わりに助手にした。ジョーンズは少年に野球、特にニューヨーク・ヤンキースについて教え、他にも運転と言った役立つ技術を伝授した。あるとき、ジョーンズはウー・ハン、ショート・ラウンドと一緒にヒマラヤ山脈に出かけ、ヤクに乗っているとき遊牧民の盗賊と戦った。
やがて、インディはギャングスター・ラオ・チェー(初めて会ったのは2年前)から清の初代皇帝ヌルハチの遺灰捜索を依頼された。報酬としてジョーンズは1919年から探し続けていた、かつてアレキサンダー大王の所有物だったダイヤモンド・クジャクの瞳を受け取ることになっていた。インディは遺灰を手に入れたがダイヤモンドを手放したくなかったラオ・チェーは息子のカオ・カンを送り込んで盗ませようとした。争いが起こりカオ・カンは人差し指を失って手ぶらで帰った。
インディはラオ・チェーに会うためこのギャングスターのナイトクラブ・クラブ・オビ・ワンに行った。アメリカ人歌手ウィリー・スコットによるマンダリン(北京官語)の「エニシング・ゴーズ」の見事なパフォーマンスが終わると、ジョーンズはラオ・チェーのテーブルにつき彼のふたりの息子も相手に取引を始めた。インディは遺灰の入った骨壺を渡し、代わりにダイヤモンドを要求した。ラオはクジャクの瞳を渡したがインディがグラスのシャンペンを飲むと不快な笑い声をたてた。ラオ・チェーはダイヤの返還を要求し代わりにインディが飲んだ毒の解毒剤を提示した。生死の問題であると悟ったインディはウィリー・スコットにナイフを突きつけ人質にした。ラオ・チェーは愛人の命に興味を示さなかった。すると、ウェイターに変装したウー・ハンがラオ・チェーに銃を突きつけた。しかしチェンがシャンペンの開封音に紛れて隠し持っていた銃でウー・ハンを撃った。インディはウー・ハンを抱きかかえその死を見守る。毒が回り始めたインディはハトのフランベの焼き串をチェンの胸に投げつけて復讐を果たした。パニックが起こり、インディはダイヤモンドと一緒に床を転がる解毒剤を探し求める。インディはカオ・カンと手下たちが自動火器で攻撃してくる中必死に解毒剤を追った。巨大な銅鑼の陰に隠れたインディは解毒剤を拾ったウィリーをつかんで窓から飛び出しショート・ラウンドの運転する車に着地した。インディは解毒剤を飲みショート・ラウンドはインディが接触していた、アール・ウィーバーが用意した飛行機のある空港まで車を走らせた。インディはこの飛行機がラオ・チェーのものであるという事実に気づかなかった。
死の寺院[]
- ショート・ラウンド: 「サンカラって?」
- インディアナ・ジョーンズ: 「富と栄光をもたらす…富と栄光だ」
- ―1935年、メイアプール村[src]
インドの空の上でウィリーはパイロットが飛行機を捨てて脱出したのを発見し、眠っていたインディを起こした。インディは飛行機を操作しようとしたが、エンジンが止まった。彼らは救命ボートに乗り、飛行機から飛び出した。ボートは着地すると雪の積もった山の斜面を滑り降り、崖から川に落ちた。流されていくとやがて止まり、インディは岸に立っている老人を見て場所をインドであると判断した。
インディ、ウィリー及びショーティは老人の後についてメイアプール村に着いた。そかは作物が枯れ、井戸が干上がっていた。そしてどこにも子供がいなかった。インディは村長にデリーまでのガイドを頼んだ。彼は承諾したが、シャーマンは途中でパンコット宮殿へ寄るように言った。インディはデリーとパンコット宮殿の方向が反対だと指摘した。シャーマンは再びカーリーを信仰するサギーが復活したことをインディに教えた。宮殿の者たちはシャンカラ・ストーンと子供を盗んで行ったとシャーマンは話した。
インディ、ウィリー、ショーティは象に乗ってパンコットに向かった。旅の途中、インディはショーティとポーカーをし、不正行為を発見する。同時に野生動物に遭遇したウィリーはパニックになって悲鳴を上げていた。宮殿に着く前にガイドはカーリーを祭る古代の石像を見つけた。それを恐れたガイドたちは象を連れて逃げていった。インディ、ウィリー、ショーティは宮殿まで歩いた。そこで3人はパンコット宮殿の首相チャタール・ラルに出迎えられる。
インディ、ウィリー、ショーティは若きマハラジャが開いた晩餐会に出席した。ウィリーが夕食に出てきたヘビや虫に驚いているときにインディはブランバート大尉とサギーについての議論をした。インディは村で聞いた話をチャタール・ラルにした。そしてインディはサギーが復活したと言った。するとラルは侮辱に怒りを見せた。話を聞いていたマハラジャはサギーは恥であり、彼の王国では2度と栄えさせないことを保証した。
その後、インディはウィリーの部屋へ行ったが、口論となり、部屋へ戻った。そこで彼は男に攻撃された。ショート・ラウンドがインディにムチを投げ、インディはそれを逃げる男の首に巻きつけた。ムチの柄が天井のファンに絡まり、男の首が絞まって彼は死んだ。インディは無事を確かめるためにウィリーの部屋へ行った。そこで彼は隠されたトンネルを発見した。インディとショーティは虫が床を埋め尽くしているのに気づき、虫のいない部屋へ入った。入った後、部屋に閉じ込められ、天井からはスパイクが降りてきた。インディはウィリーに助けを求め、死ぬほど怖がっている彼女を説得して罠を止めた。3人は奥へ続く道を行き、地下の寺院を発見した。3人はここでカルト集団サギーの儀式を目撃した。そこでは高僧モーラ・ラムがいけにえの心臓を取り出すと檻に入れたまま溶岩の川に彼を沈めた。
儀式が終わり、サギーがいなくなるとインディはシャンカラ・ストーンを取り戻すために祭壇に降りた。そのときウィリーとショーティは数人の衛兵に捕まった。ジョーンズもまた捕らえられた。ジョーンズとショーティはモーラ・ラムの部屋へ連れて行かれると、神聖な医師を利用した彼の世界を征服する計画を聞いた。モーラ・ラムはインディに強制的に液体を飲ませ、"カーリー・マーの黒い眠り"に引き込んだ。
インディが目覚めたとき、彼はカーリーの信者になった。モーラ・ラムはウィリーをいけにえにすることによってインディの忠誠を確かめようとした。ウィリーはインディに呼びかけたが、彼は聞かなかった。その後、ショーティが現れ、松明をインディの脇腹に押し付けた。炎が彼を夢から覚まし、彼はショーティと共にサギーの衛兵を撃退し、石を取った。ウィリーが溶岩に焼ける前にインディは彼女を引き上げた。気絶していたウィリーが目を覚ますと彼女はインディを殴った。インディは彼女に戻ったことを知らせた。
インディはそこに来た目的を終わらせる決心をしていた。彼は発見されていないシャンカラ・ストーンを求めてやむをえず鉱山を掘っていた子供たちのもとへ行くとサギーに立ち向かった。ウィリーとショーティは子供たちを解放した。インディは巨大な衛兵の隊長と戦った。"黒い眠り"に陥っていたマハラジャはブードゥー教の人形を突き刺した。するとインディに激痛が走った。そのため、巨大な衛兵は有利になった。少年がなんとかマハラジャを負かし、人形からナイフを抜いた。そしてマハラジャを"黒い眠り"から解放した。インディは衛兵を倒した。
次に3人はトロッコに乗って逃げようとした。彼らの後ろにはサギーたちが乗ったトロッコが続いた。インディは技能と運を使い、追跡者を負かした。そしてインディはブレーキが壊れたトロッコを止めた。しかし、モーラ・ラムは巨大な貯水槽を倒し、インディ・ウィリー、ショーティは水に追われることになる。3人はトンネルを走り、断崖にたどり着いた。
- 「モラ・ラム!カリにあわせてやる…地獄で!」
- ―橋を切断するジョーンズ[出典]
インディがサギーの衛兵2人を撃退したときウィリーとショーティは古い木の橋を渡りきっていた。だが、2人がたどり着くと同時にモーラ・ラムとサギーに捕まった。インディは橋の真ん中に立ち、山刀で橋を断ち切った。彼らは切れて崖からぶら下がった橋にしがみついた。モーラ・ラムは登る途中でインディの心臓をつかみ出そうとする。インディはそれを防ぐとインドの言葉で呪文を唱え、モーラ・ラムがシバの神を裏切ったと言った。するとシャンカラ・ストーンは光り輝き、それがインディのバッグから落ちるとモーラ・ラムはつかんだ。だが、石は熱く、彼の手は焼けた。石を投げ出すとモーラ・ラムは川に落ち、ワニに食べられた。インディは彼が放った石をキャッチした。そのとき、ブランバート大尉率いる第11ピューマ・ライフル隊が現れ、残っているサギーを撃ち殺した。インディは崖の上に上がるとウィリーとショーティの笑いに迎えられた。インディは石を持っていた。
インディ、ウィリー、ショーティは子供たちと共に村の戻った。作物が実り、子供は両親と再会した。そしてインディは石を村長たちに返した。ウィリーはそれを持ち続けることもできたとインディに言ったが、彼はその必要は感じなかった。ウィリーはそれ以上はインディについては行かないと言い、彼のもとを離れたが、インディはムチで連れ戻した。そして2人がキスしようと近づいたとき、ショーティが水をかけた。
黄金像の探索[]
- インディアナ・ジョーンズ: 「ホビト族もバカだ…お前に像を奪われるとも知らずに」
- ルネ・ベロック: 「そうらしいな…教えてやったら?ホビト語をしゃべれるならな」
- ―インディアナ・ジョーンズ と ルネ・エミール・ベロック[src]
その後、数個のチャチャポヤンの小さな像が骨董品市場に現れるようになった。ジョーンズはライバルだったプリンストンの考古学者フォレスタルのことを思い出した。インディは寺院にたどり着く最短ルートの地図の一部を手に入れ、南米ペルーのジャングルを旅した。地図の残りは怪しいペルー人のガイド、サティーポとバランカの手にあった。インディはこの2人を信用していなかったが、彼らの持っている地図が必要だったため取引をした。
インディと彼のガイドたちが寺院に近づいたときにバランカはインディを殺す試みをした。ジョーンズは牛追い鞭を使って素早くこの山賊を武器解除した。インディはサティーポと共に寺院を見つけ、中に入った。彼らはチャチャポヤンが宝にたどり着くまでにいくつかの強力な罠を仕掛けていたことを知る。入り口には大きなクモが潜んでいた。また、インディはフォレスタルの死体を発見する。このライバル考古学者は罠の1つである大釘に刺された状態で壁から飛び出した。
いくつかの罠を越えた後にインディはチャチャポヤの豊穣の像が置かれる部屋に入った。像は台座の上に置かれていた。インディは遺物と砂の入った袋を取り替えたが砂の計量を誤って罠を作動させてしまう。サティーポが床に開いた割れ目をインディの鞭で飛び越えたとき、インディは壁から放たれる矢を避けていた。インディは牛追い鞭を要求し、サティーポは像を要求した。インディはサティーポにそれを渡したがかれは鞭をその場に置くと立ち去った。ジョーンズは床の割れ目の上をジャンプした。石扉が閉まりきる前に鞭を回収するとフォレスタルと同じように大釘に刺されて死んでいるサティーポを発見した。インディが像を持って出口へ向かって歩いていると後ろから巨大な丸い岩が現れ、インディは走って逃げた。
インディは寺院から脱出したが、すぐに武器を持ったホヴィト族の戦士たちに囲まれた。彼らはルネ・ベロックに洗脳されていた。ベロックはジョーンズから像を奪って戦士たちに掲げた。彼らはひざまずき、インディは逃げるチャンスを得た。ホヴィト族はインディを追跡したが彼は川で待っていたパイロットのジョック・リンゼイのところまで逃げることができた。
契約のアーク[]
- 「私は慎重だ」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
南アメリカから戻ったインディはマーシャル大学で講義をしていた。授業が終わるとマーカス・ブロディはインディに客人がいるという。その客人はアメリカ陸軍のムズグローヴとイートンだった。2人はインディがアブナー・レイヴンウッドの生徒だったことについて触れた。そしてナチス・ドイツ軍のカイロ、ベルリンの無線を傍受したといった。その無線には「ラーの杖飾りを入手せよ」という指令とアブナーの名前があった。2人の軍人はアブナーを疑っていたが、インディとマーカスは否定した。そしてドイツ軍が失われたアークを探しているということを軍人に伝えた。アーク探索の手がかりとなる杖飾りをドイツ(ヒトラー)が探していたのだった。杖飾りを持っていたのはアブなーだった。インディはアークがエジプトのタニスに埋もれているという伝説があることを知っていた。 家に帰ったインディは夜マーカスがやってきてアメリカ政府がアーク調査をインディに一任すると言ったことを伝えに来た。インディは準備にかかり、アブナーの娘であり、インディのかつての恋人マリオンもまだいるかどうか考えた。だがマーカスはマリオンよりもインディ自身やアークのことを心配していた。インディは銃もかばんに詰め込み、自分は慎重だと言った。
インディはアブナーがネパールにいると考えていた。それはインディが知っている最後のアブナーの行き先だった。リン・スーの助けを借り、車を手に入れるとアブナーがいたとされるほうへ向かった。そこには“レイヴン”という酒場があった。中に入ったインディはマリオンが大男相手に飲み比べをしているところだった。相手を負かしたマリオンは閉店時間なので客を外に出した。中にはインディとマリオンが残り、バーテンダーのモハンも帰っていった。インディはマリオンからアブナーが死んだことを聞き出した。10年前に姿を消したことを謝罪し、協力と杖飾りを渡すよう頼んだ。マリオンはインディに次の日に来るように言った。
インディが店から出た後、トートなる人物が現れる。トートもインディと同じ、杖飾りを欲しがっていた。トートはナチス・ドイツのゲシュタポだった。トートは火かき棒をマリオンに向けて脅迫する。そのときインディが戻ってきた。
インディはトートの手下と格闘した。そのうちに暖炉から火のついた木が転げ落ち、店に火をつけた。それでも気にせず戦いは続く。外からもうひとり敵が現れる。地元の飲んだくれのシェルパである。インディとシェルパの格闘は続き、トートは杖飾りのメダルを見つける。それをつかんだトーとは悲鳴を上げる。それは炎によって熱くなったメダルだった。手をやけどしたトートはバーから飛び出す。インディはシェルパを殴り倒すと、メダルを布で包んで拾ったマリオンと外に出た。マリオンはインディのパートナーになることを申し出た。2人の次の行き先はアークを発掘中のエジプトだった。インディはエジプトに行ったら少年時代からの親友サラーのもとへ行こうと考えていた。
エジプトに到着したインディとマリオンはサラーの家に向かった。10数年ぶりの再開だったが、サラーと妻のファヤーはインディと新たな友人マリンを暖かく受け入れた。食事の後、インディはサラーからルネ・ベロックがいることを聞いた。さらにサラーもアーク探索の労働者として雇われていた。サラーは<地図の間>が発見され、ドイツ軍はアークの位置の特定にかかるだろうと言った。インディはラーの杖飾りをサラーに見せ、そのメダルに書かれている古代の文字を解読したいと告げる。サラーは承知し、イマムというそれができる学者を紹介する約束をした。
インディとマリオンは2人で街に出ていた。そのときにナイフを持った一団に襲撃される。インディはマリオンを先に逃がし、牛追い鞭や格闘で応戦した。また剣を持った相手を銃で撃ち殺した。マリオンは籐のかごに入れられ、トラックに積み込まれた。インディはトラックに向かって、発砲し、運転手を撃ち殺す。そのためにトラックはひっくり返り、爆発を起こした。
酒場で1人で飲んでいたインディは中でベロックと会う。ベロックはインディにアークの重要性を伝えた。彼はアークが存在すると信じ、全く疑っていなかった。インディはベロックに銃を向けるが、周りで飲んでいた男たちはインディに銃を向ける。彼らはベロックの味方でドイツに雇われたものたちだった。殺されそうになったインディにサラーの9人の子供が集まって、インディを酒場から連れ出した。サラーは外で待っていた。そしてマリオンのことは忘れるように言うとイマムの家に向かった。
イマムの家でサラーはドイツ人たちがすでに杖飾りを持っているといった。そのメダルはインディのもの本物より彫が雑で古代の文字は片面にしかないという。イマムの解読が終了し、2人を呼び寄せた。イマムはアークには触れてはならぬという警告を聞かせた。それからラーの杖飾りにつけるラーの杖の長さは6カダムで裏の文字には神に敬意を表して1カダム引くようにとあった。ドイツ軍が所有するメダルは文字が片面だけにしかなく、6カダムの長さとある。インディのものは5カダムのため、ベロックたちの発掘している場所は間違っていることになる。インディとサラーはそれを知って、アークを先に見つけられるかもしれないということに喜んだ。
- インディアナ・ジョーンズ: 「ヘビだ。よりによってヘビなんて」
- サラー: 「毒ヘビだ。ヤバいぞ。先に行け」
- ―魂の井戸への進入[src]
翌日オマーの助けを借りて、インディとサラーは<地図の間>に近づく。アラブ人の衣装を着たインディは中に入り、ラーの杖の先にメダルを取り付け、測定を開始する。位置を知ったインディは<地図の間>を後にする。インディは偶然入ったテントでマリオンが縛られているのを見つける。マリオンは爆発したのとはべつのかごに入っていたのだ。インディは今マリオンが逃げれば騒ぎが起こるため、そのままにしておいた。測定器で実際の場所を見つける。そのまま掘り始め、夜になるとようやく石が出てきた。その石をどかすと中には大量のヘビがうごめいている床が見えた。ヘビが嫌いなインディにとってそれは耐え難いことだった。
ヘビの部屋に入って、インディはすぐに炎を用意し、ヘビに向かって投げる。サラーにも降りてくるように叫ぶと、仕事を開始した。インディとサラーはヘビのいない階段を上った。そこには石の箱があった。箱のふたをどけるとそこには金色に輝く失われたアークがあった。インディとサラーは慎重にアークを運び、木箱に納める。木箱とサラーは上がっていった。インディも続こうとしたとき、ロープが落ちてくる。インディが上を見るとそこにはベロックとドイツ兵がいた。彼らはアークを横取りする気だった。インディはなすすべもなかった。ドイツ軍の大佐ヘルマン・ディートリッヒの命令でマリオンが投げ込まれた。インディは落ちてくるマリオンを受け止めた。そのときマリオンはドレスを着ていたが、これはベロックから逃げるために着たのだった。上の石が閉ざされ、2人は閉じ込められる。インディは牛追い鞭を使うと像によじ登った。それで像を倒し、壁を破壊した。インディとマリンは外に出ることに成功した。
外に出たインディとマリオンは全翼機フライング・ウイングを見る。ドイツはそれにアークを積む気だった。インディは全翼機に近づき、パイロットにつかみかかろうとする。そのときペンチを持ったドイツ兵が近づいてくる。それを撃退し、もう1度運転手に近寄ると今度も整備工が来る。その男と格闘を繰り広げる。マリオンはパイロットを気絶させ、運転席に入り込む。男と殴り合いを続け、インディは何度も倒れこむ。一方マリオンは運転席の窓がしまって出れなくなっていた。さらに全翼機の翼が燃料タンクを切り裂き、ガソリンがあふれ出す。男に殴られ、インディは倒れる。そのとき地面をタイヤで回り続けていた全翼機のプロペラによって男の体は引き裂かれる。インディは全翼機の窓を壊してマリオンを救出すると走って逃げた。そのときあふれていたガソリンが爆発、全翼機は跡形もなく破壊された。
爆発現場から少し離れたテントに隠れていたインディはサラーを見つける。サラーはアークがトラックで運び出されると言った。インディはアークを取り戻すことに決め、サラーとマリオンにエジプトを出る乗り物を探すように頼んだ。
馬に乗ったインディはトラックを追いかけ、乗り移る。運転手と戦い、トラックから落とす。前を走っているベロックの乗った車に体当たりしながら、進んでいく。途中、インディはドイツ兵に撃たれる。さらに撃たれた部分を殴りつけられ、車からはじき出される。しかし牛追い鞭で車にしがみつき、兵隊を落とし、町に戻ってオマーのガレージに隠れた。
サラーの用意した乗り物は船だった。サラーの友人サイモン・カタンガが所有する海賊船バンツー・ウインド号だった。インディとマリオンはサラーに別れを告げた。船ではインディとマリオンは昔のことを忘れ、仲は回復していた。
海賊船でしばらく進むうち、船が止まった。ドイツ軍のUボートが現れたからだった。インディはカタンガ船長の言った隠れ場所に行くと、ドイツ軍が船に乗り込んでくる様子を見た。カタンガはインディが死んだと(カタンガが殺したと)嘘をついた。ドイツ兵はアークとマリオンを奪うとUボートに戻っていった。インディは泳いで後を追い、Uボートに掴まった。
やがてUボートは地中海の小島に到着した。インディはドイツ軍の制服を着て変装した。アークが運ばれていくところにロケット・ランチャーを向け、マリオンを返すように要求した。そしてそうしなければアークを撃つと脅した。だがベロックは長年アークを追い求めてきたインディには撃つことはできないと考えた。その通りで、インディはランチャーを下げ、ドイツ兵に捕まった。
背中合わせに結び付けられたインディとマリオンはアークが運び込まれる様子を見ていた。ベロックは古いローブと杖のレプリカを持ち、アークを開ける儀式を行おうとしていた。ベロックが中心に立ち、その両脇にはトートとディートリッヒが立った。3人に向かい合うようにドイツ兵がアークを見ている。ふたが開けられたときインディはマリオンに目を閉ざして何も見ないように言った。マリオンはわけがわからなかったが、言われた通りにした。インディはアブナーやイマムからアークに触れてはならぬという警告を受けていたからだった。アークから光と美しい精霊が飛び出す。だが、精霊はどくろの様な顔に変わり、その場を見ていなかったインディとマリオン以外の者たちをみな焼き殺した。アークを開けて侮辱したことによって神の怒りに触れたのだった。
ジョーンズとレイヴンウッドはアメリカに戻った。ワシントンD.C.で、ブロディとジョーンズは軍の情報部員と接触し、報酬を受け取ってアークは「トップの者たち」が調査中だと聞かされた。ジョーンズとブロディは政府の役人たちがアークの持つ強大な力に理解も敬意も示さないことに失望した。政府のオフィスの外で、幻滅したジョーンズはレイヴンウッドと合流し酒に誘われた。
十字架の奪還[]
1938年、ポルトガルの海でインディは少年時代から追っていたコロナドの十字架を取り戻す。これはインディにある話が持ちかけられたためだった。
それはある男から十字架のある場所を知っていると電話がかかってきたのだった。そっちのほうに出向き、数日待つと再び電話で十字架の場所を教えてきた。[12]インディは不審に思ったが、その船に乗り込み、十字架を持ったのだった。しかし全ては罠でインディを始末するためのものだった。水夫に両腕を抑えられたインディは1912年と同じ服を着たパナマ帽の男を見つける。パナマ帽男は十字架の買い手がインディを殺すように指示したのだという。その買い手はしつこく追ってくるインディさえいなければ高い値段で買うということだった。インディは船から放り出されそうになったとき、水夫を殴り、パナマ帽男から十字架を取り戻すと、海に飛び込んだ。そのとき船に積んであった火薬が爆発、船は沈んだ。インディは流れてきたドーナツ型の救命具につかまり、通りかかった船に助けを求めた。
聖杯の探索[]
- 「俺をジュニアと呼ぶな!」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
バーネット大学に戻ったインディは授業を終えるとマーカス・ブロディにコロナドの十字架を見せた。マーカスは喜び、インディに報酬を払うことを約束した。
十字架の探索でしばらく大学にいなかったインディのオフィスの前には多数の生徒が集まっていた。インディは秘書のアイリーンに先に来た者のリストを作るように言うと、自分の部屋に入った。イタリアのヴェニスから届いている荷物をポケットに入れると、インディは窓から大学を出た。芝生を歩いている途中、車に乗った男たちから声をかけられる。そしてそのまま車に乗せられ、豪邸に入れられる。
豪邸の部屋で待っていたインディのところにウォルター・ドノヴァンが現れる。ドノヴァンも古代のものに興味があるらしく、マーカスの博物館に多額の寄付をしていた。そのドノヴァンが見せたものは聖杯石版だった。キリストの聖杯びついて記してある石版だった。それには山、谷といった漠然としたヒントがあるだけだった。ドノヴァンはその欠けた部分がイタリアのヴェニスにあると言った。すでに調査を始めていたドノヴァンはイタリアに調査責任者をやった。だが、その調査責任者が行方不明になったのだと言う。インディは自分よりも彼の父親のほうが適任だと言って帰ろうとした。そのときドノヴァンは行方不明の調査責任者こそインディの父親だと明かした。
父が行方不明だと知ったインディはマーカスと調査を始めた。インディは父親の家に行った。しかし、家は破壊されていた。机や棚が崩れ、部屋中が散らかされていた。インディはその日に来た郵便が開封されているのを見て、イタリアのヴェニスからの郵便を思い出した。中身は聖杯日誌だった。その日誌は父親が生涯をかけて研究し続けてきた聖杯についての研究と成果が記されていた。マーカスは日誌が誰かに狙われたためにインディに送ってきたのだと考えた。
イタリアのヴェニスに出発する決意をしたインディはドノヴァンとの握手を済ませた。ドノヴァンは誰も信用すべきではないと警告した。
ヴェニスに到着したインディとマーカスは父ヘンリーの助手だったエルザ・シュナイダーと合流する。エルザと共に最後にヘンリーがいた図書館に入った。手がかりはヘンリーの残したメモだった。ローマ数字で「Ⅲ、Ⅶ、Ⅹ」と書かれている。図書館は昔は教会だった建物で、十字軍が持ち帰った柱があった。その柱に“Ⅲ”と書かれている。そして騎士の絵の描かれているステンドグラスにも“Ⅲ”。“Ⅶ”もステンドグラスと他の場所に書かれていた。だが、“Ⅹ”のみが発見できなかった。ステンドグラスには“Ⅹ”とあったが、他には見つからなかった。そのときインディは床に巨大な“Ⅹ”が描かれているのを見つける。インディはその“Ⅹ”こそが第二の手がかりであると考えた。上に残るマーカスに聖杯日誌を預けると、インディとエルザは“Ⅹ”の文字の下に広がる空間に入った。中はリチャード卿の墓だった。インディはオイルが川のようになっている場所を抜けると、リチャード卿の遺体に第二の手がかりがあるのを見つける。その手がかりは盾だった。その盾には文字が刻まれていた。インディは素早く紙にそれを写し取った。そのときオイルの川が火の玉となって押し寄せた。インディはエルザと共に水にもぐり、抜け道を見つけると図書館の外に出た。外に出てから追っ手が走ってきていた。トルコ帽をかぶった折ってたちはインディとエルザに向かって走ってきていた。インディとエルザはモーターボートに飛び乗り、川を移動する。追ってもボートに乗ってくる。インディは格闘を繰り広げ、敵の数は1人になった。その男を捕まえると、多いかける理由と父親の居場所を尋ねた。男の名はカジム。彼は<十字剣友好会>のメンバーで聖杯を探したため、2人の命を狙っていた。インディは自分が聖杯ではなく、父親を探していることを告げた。すると彼はブルンヴァルド城に監禁されていると教えた。ボートを止めたインディはカジムを下ろし、ドノヴァンの用意したアパートメントに戻った。インディとマーカスはアパートメントでインディの写した盾の文字を解読した。聖杯日誌には地名のない地図があり、出発点となる町の名だけが不明だった。そしてその盾の文字にはそれが載っていた。街の名はアレクサンドレッタ。今の名前はイスケンデルン。インディはエルザと父親を探すことを決めた。そしてマーカスに聖杯探索をするように頼んだ。インディはマーカス1人では心配なため、古くからの友人サラーにも加わってもらおうと考えた。
マーカスと離れたインディとエルザはブルンヴァルド城に着く。インディはエルザのコートを着て、変装する。執事に見抜かれたが、彼を殴り倒す。城内に潜入したインディはナチス・ドイツが中にいるのを見た。父をさらったのはドイツ軍だった。インディは父親の部屋を見つける。その部屋の隣に入り、窓を開け、牛追い鞭を使って父の部屋に行く。窓を破って入ったインディは花瓶で頭を殴られる。殴った相手は父親だった。ヘンリーはインディがドイツ兵であると勘違いして殴ったのだった。ヘンリーはインディよりその花瓶が本物かどうかを心配していた。しかし、幸運なことにそれは偽物だった。インディは日誌を送った理由を尋ねた。ヘンリーはドイツに渡さないために送ったと言う。そのとき部屋に3人の兵士が入る。ヘンリーはインディが日誌を持ってきたことに気づき、失望した。インディもついには我慢できなくなり、兵隊からマシンガンを奪うと3人を撃ち殺した。エルザの待つ部屋に戻ったインディはドイツ兵の大佐が彼女に銃を向けているところに出くわす。フォーゲル大佐はエルザを殺すと脅迫した。ヘンリーはエルザも敵だと警告したが、インディは銃を捨てる。フォーゲルがエルザをインディのほうに押すと、彼女はインディにポケットから日誌を取り出し、フォーゲルのもとに戻った。
捕まったインディとヘンリーのところにドノヴァンが姿を現す。ドノヴァンは誰も信用するなと警告したことをインディに思い出させた。インディはエルザが日誌をドノヴァンに渡すところを見た。ドノヴァンは地図が書いてあるはずのページがちぎられているのを発見する。インディはそれをマーカスに渡していた。インディはマーカスが現地に溶け込み、見つけるのは不可能だと嘘をついた。実際にはそのころマーカスはサラーに出会ってすらいなかった。さらに方向音痴で自分の博物館で迷ったこともあるくらいだった。
椅子に背中合わせに縛られたインディとヘンリーは部屋に誰もいなくなると脱出を始めた。インディは教会の地下墓地でエルザからもらったライターで縄を焼ききるように父に言った。ヘンリーは言われたとおりにしたが、手に火が当たってライターを投げてしまった。床に落ちたライターを拾おうとしていたヘンリーは誤って絨毯を燃やしてしまう。火はどんどん燃え広がっていき、2人の座っている椅子も燃えている。インディとヘンリーは暖炉に移動した。そこで縄を解こうとしていたインディの脚はそこに隠された秘密のレバーを作動させた。すると暖炉が回転し、インディとヘンリーは隠し部屋を見た。暖炉は回り続け、炎の部屋に戻った。再び足に当たり、次は隠し部屋でとまる。インディは縄を解き、気づいたドイツ兵と戦う。ドイツ兵を炎の部屋に閉じ込め、暖炉を固定した。ドイツ兵は全員焼け死ぬことになった。
城の外に出た2人はサイドカーつきのバイクで逃走する。マーカスのいる方向に行こうとしたインディをヘンリーが止めた。バイクを停止したインディは理由を尋ねた。ヘンリーは日誌には地図のほかにも聖杯発見に重要なものがあると説明した。それは聖杯を守る3つの罠で安全に通る方法が日誌に書いてあると言った。インディとヘンリーは口論になり、インディは母親のことを持ち出した。それによって長年のわだかまりが解け、2人の絆は深まった。
日誌を取り戻すためにベルリンへ行った親子はナチスの集まりに紛れ込んだ。ドイツ兵に変装したインディは1人で歩いているエルザを捕まえ、日誌を取り戻した。立ち去ろうとする親子は群集に押し流され、後ろを向くとヒトラーにぶつかりそうになった。インディはヒトラーに日誌を取られてしまったが、ヒトラーは、インディを他の群集と同じくサインを求めていると勘違いして、それにサインを書き込み、インディに返した。結局、インディたちの手元に日記が戻ってきた。
ドイツを出るツェッペリンに乗ったインディは追ってきたフォーゲルを叩き落した。インディとヘンリーは昔の話に興じ、聖杯の罠についても話した。その親子の会話はツェッペリンが旋回したことによって中断された。インディはツェッペリンに取り付けられた2人乗りの複翼機に乗って飛んだ。ドイツの追っ手が2機のメッサー・サーミュットで追跡してきた。ヘンリーは機関銃で応戦したが、誤って、複翼機の翼を撃ち抜いてしまう。インディは敵に撃たれたと勘違いしていたが、ヘンリーは本当のことを言えず、そのまま、飛行機は落ちていき、不時着。飛行機から降りると、車を盗んで逃げ出した。トンネルに入ったとき、追っ手の飛行機もトンネルに突っ込み、翼のない状態でトンネル内を滑り続けて、爆発。トンネルから出た直後、もう一機が落とした爆弾で車が動かなくなる。車から降りて浜に逃げ込んだ2人は飛行機の標的になっただけだった。そこでヘンリーは浜辺にいたカモメの大群を脅かして飛び立たせ、メッサーシュミットに直撃させた。人為的に引き起こされたバードストライクによって飛行機は墜落し、2人はドイツ軍の追跡を逃れた。
イスケンデルンでサラーと合流したインディとヘンリーはマーカスが捕まったことを知る。マーカスと聖杯のため、ドノヴァンたちを追いかけた。インディは崖の上から、戦車や兵隊を引き連れるドノヴァンを見ていた。インディの使っている双眼鏡が太陽に反射して、ドノヴァンに光が届いた。ドノヴァンはインディがいると確信し、戦車で砲を撃った。インディたちの乗ってきた車は戦車の弾で破壊された。それと同時に<十字剣友好会>がドイツ兵たちを襲撃した。その混乱に乗じて、3人は救出に向かった。インディは馬、サラーはラクダ、ヘンリーは戦車にとらわれているマーカスを助けに行った。ヘンリーは戦車でマーカスと再会するも、同じく囚われの身になる。インディは馬を巧みに操作して戦車の弾をかわした。インディは戦車に飛び移って、フォーゲルと格闘をした。長い格闘が続き、戦車内ではヘンリーは自力で衛兵を倒した。ヘンリーが副砲でドイツの兵員輸送車を吹き飛ばすと、インディは戦車から落ちそうになる。だが、かばんの紐が引っかかり、インディは再び上に上がり、フォーゲルを打ち負かす。ヘンリーとマーカスはサラーに任せ、インディは戦車の上で戦い続けていた。やがて戦車はインディとフォーゲルを乗せたまま崖から落下する。インディは何とか助かったが、自分でももう死んだと思っていた。ヘンリーは生きているインディを抱きしめると、目的地に向かう準備を始めた。
聖杯の神殿に着いたときはすでにドノヴァンたちも来ていた。インディと他の3人は隠れて様子を伺った。そこには剣を持った兵士が進む姿があった。しばらく兵士が奥に進むうち、その兵士の首が飛んだ。何かに切断されたその首はインディたちのほうへ転がってきた。これが聖杯を守る3つの罠のうちの1つ“神の息”だった。やがて発見されたインディたちはドノヴァンとエルザ、ドイツ兵と対面した。ドノヴァンはインディが聖杯を取りにいくよう、ヘンリーを撃った。ドノヴァンはヘンリーを救うことができるのは聖杯の力のみだと言った。インディは聖杯の力が本物かどうかは分からなかったが、他に手がないため、聖杯日誌を持って“神の息”に挑戦した。インディは「悔い改めたものだけが通れるであろう」という日誌の言葉を読み、それがひざまずく事だと悟る。とっさにしゃがんだインディは上をのこぎりの歯のような刃が通過するのを見た。その仕掛けを止めたインディは無事通ったことをドノヴァンたちに知らせた。
次の罠は“神の言葉”。進んだインディは床にタイルが敷き詰められている場所に出た。タイルにはアルファベットが書かれていた。インディは神の呼び名という記述を見てエホバのことだと気づいた。その通りにエホバ(Jehovah)の“J”のタイルを踏むと抜け落ちた。落ちる前に床をつかんで落下を免れたインディはこれが英語を使っているわけではなく、ラテン語のアルファベットを使っていると知った。ラテン語ではエホバは“I”から始まるため、“I”のタイルを踏むと、抜け落ちることはなかった。
最後の難関は“神の道”だった。インディは狭い通路を通ると崖に出くわした。日誌には神を信じろとある。インディは10歳のころ、父からもらった弓矢が的に当たらなかったことを思い出した。ヘンリーはただ信じて矢を放てと言った。インディはその通りにし、矢は的に命中した。インディは今回も信じればできると、勇気を出し一歩踏み出した。下には見えないようにカモフラージュされた岩の橋があった。その見えないようにされている橋を渡りきると、這っていかなければ進めない狭いトンネルがあった。
そこを抜けると祭壇があった。祭壇には無数の杯が置かれている。そしてもうひとつにはとてつもない老人がいた。彼は聖杯を守る騎士だった。とっさに剣を取った騎士はインディを切りつけた。身をかわしたインディは倒れこんだ聖杯の騎士に近づいた。騎士はインディが次の聖杯の守護者だと言った。時間がないインディは話を聞いている暇はなかった。そのときドノヴァンとエルザが入る。ドノヴァンは本物の聖杯がどれか分からなかった。エルザは光り輝く黄金の杯をドノヴァンに渡した。ドノヴァンはそれに水を汲み、飲んだ。少しの間は何もなかったが、やがてドノヴァンの顔は苦痛にゆがむ。ドノヴァンの体はどんどん年老いていった。やがて崩れたドノヴァンは灰色の固まりになった。インディは本物の聖杯は黄金ではなく、普通の杯だと悟った。インディは大工の使う杯を手にとって飲んだ。インディは聖杯が鷲に変わったようなところを見た。インディの守護神は鷲だったのだ。聖杯の騎士はインディに聖杯の永遠の命の効果があるのは床にある十字架の紋章までだと教えた。また、聖杯をその紋章から持ち出せば、神殿は崩れるとも言った。聖杯の効果があるうちは毎日聖杯から水を飲まなければ1日1歳ずつ年を取ると語った。聖杯の騎士は毎日杯から水を飲まなかったために年老いたのだ。
瀕死のヘンリーのところに戻ったインディは聖杯から水を飲ませた。銃弾の傷口にも水をかけるとみるみるうちに治っていった。これが聖杯の奇跡の力だった。杯を床に置き、神殿から出る準備をし始めたとき、エルザが聖杯を握る。じりじり外に向かって歩いていくエルザは十字架の紋章を横切った。インディが警告したときには神殿はゆれはじめた。床に亀裂が入り、バランスを崩したエルザは聖杯をそこに落とした。エルザは落ちかけたとき、インディが手をつかむ。聖杯はまだ失われたわけではなく、岩に出っ張った部分に乗っていた。引き上げようとするインディから勝て腕をはずし、聖杯に手を伸ばす。インディは支えきれず、エルザは奈落のそこへ落ちていった。そのせいでインディまでもが落ち始める。その手をつかんだのはヘンリーだった。インディもまた、聖杯に手を伸ばした。ヘンリーは放っておくように行ったがインディは聞かなかった。ヘンリーは聖杯を手に入れようと躍起になっているインディに向かって初めて“インディアナ”と名前を呼んだ。これまでは常に“ジュニア”だった。父が初めて“インディアナ”と呼んだ事によって冷静になったインディは父に手を伸ばす。両腕で引き上げられたインディは外に向かう。そのときインディとヘンリーは聖杯の騎士が手を掲げているのを見た。
インディ、ヘンリー、マーカスとサラーは神殿から出るとそれぞれの馬にまたがった。サラーはインディの本名がヘンリー・ジョーンズ・ジュニアであるのを知ったと同時に“インディアナ”が飼っていた犬の名だと知って大笑いした。マーカスが先頭に立ち、馬を走らせた。父は再びインディを“ジュニア”と呼んだが、インディにとってそれはもう問題ではなかった。
第二次大戦と冷戦[]
スパイ・ビジネス[]
- 「彼がもらった勲章の数を知っているのか?」
- ―1957年、インディの過去を回想するボブ・ロス将軍[出典]
第二次世界大戦中、インディはOSSで活躍した。ジョージ“マック”マクヘイルと共に20や30の任務をこなした。マックはMI6に所属していた。ジャカルタの任務では記憶がなくなる矢、アムネジア・ダーツを刺されたインディをマックが助けた。ベルリンにスパイとして入り込み、エニグマ・コードを見ようとした。戦争中、インディはボブ・ロスなどの新たな友人を作った。
1943年6月、インディは黄金郷“エル・ドラード”に関する情報を受け、それを調査した。
インディとマックは任務のためハイチを訪問した。
インディがアメリカのバーネット大学に戻る前、アナサジ文化の偽の情報を手に入れ、それを調査しに、ユタ州に出かけた。
インディはドイツが手に入れた宝を回収する任務を負った。インディはイタリアで協力者たちと共に、奪った骨董品をアメリカに密輸入した。
1944年、インディとマックは攻撃に加わった。アイゼンハワー司令官からの手紙を受け取り、コピーをした。
ワイオミングの冒険[]
- 「人生は思い通りにならんもんさ。人生は気まぐれだ」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
1950年冬、インディと友人のグレイクラウドはワイオミング州で、ネイティヴ・アメリカンの秘宝ピース・パイプを巡って追われていた。天候の回復を待つために入った空き家でインディはソプラノ・サクソフォーンを見つけ1920年春のシカゴ大学での日々を思い出した。
サックスでブルースを演奏する方法を学んだという話をグレイクラウドにし終えたところで追跡者たちが小屋に乱入し、銃を突き付けてパイプを奪った。盗賊たちが出ていくときインディはサックスを使って高音を吹き上げ、小屋の屋根に積もっていた大量の雪を男たちの頭上に落とした。インディとグレイクラウドはパイプを取り戻して脱出した。
後年[]
- 「人生が私たちにものをあたえるのをやめて、それを奪い取り始める、そういう歳になったらしい」
- ―チャールズ・スタンフォース[出典]
1951年、インディアナ・ジョーンズの父親、ヘンリー・ジョーンズ・シニアがこの世を去り、インディに10年にも及ぶ悲しみを残した。不幸にも翌年、マーカス・ブロディも息を引き取った。この時期にインディはバーネット大学を辞めてコネチカット州ベッドフォードのマーシャル大学に戻った。ここで彼はブロディの後任の学部長チャールズ・スタンフォースと親友になった。
アケトーのクリスタル・スカル[]
- ジョージ・"マック"・マクヘイル: 「こいつは楽じゃないぞ」
- インディアナ・ジョーンズ: 「昔ほど楽じゃなさそうだ」
- ―イリーナ・スパルコの部隊に誘拐されたインディとマック[src]
1957年、メキシコのユカタン半島で発掘調査をしていたインディは相棒のマックとともに軍隊にさらわれる。2人はネヴァダ州の立ち入り禁止地区51番格納庫に連れてこられる。2人を誘拐したのはソ連の特殊部隊だった。インディは大男のアントニン・ドフチェンコに建物に見覚えがあるかどうかを問われる。インディは皮肉で返したが、拳が飛んできただけだった。別の車からイリーナ・スパルコと名乗る人物が現れる。彼女は自分が様々なことを予知する能力があるといった。しかし、彼女の心を読む能力はインディには通用しなかった。スパルコは格納庫の扉を開けさせた。彼女はインディが10年前の1947年に関わったロズウェル事件の現場から持ち出されたミイラがこの倉庫にあるといった。その倉庫は数え切れないほどの木箱があり、その中から特定の物を見つけるのは困難だった。だが、インディはそのミイラが強力な磁気を帯びていたことを考え、火薬の磁気を使って見つけ出した。スパルコは木箱の中から棺を取り出す。棺のふたを開けると、中には銀色の繭(まゆ)のようなものにくるまれている、何かの死体があった。インディはロシア人の注意がそれたのに気づき、牛追い鞭を取り戻すと、2つのライフルを手に入れ、自分とマックが持った。その後、マックはインディに銃を向けた。マックは金でインディを裏切っていたのだ。インディは銃を暴発させ、逃げ出す。途中でインディは失われたアークが壊れた木箱からのぞいているのを発見した。ドフチェンコとの格闘を繰り広げ、地下でジェットが取り付けられている車両に乗る。2人はそれで走り出し、外に出る。ドフチェンコは気絶していた。インディは素早く走り出すと、遠くに見える町に向かって進んだ。
翌日、町に着いたインディは誰もいないことを知った。かわりにマネキン人形がおいてあった。ここは核実験のために作られた町、ドウーム・タウンだった。インディは頑丈な鉛打ちのキング・クール社の冷蔵庫に入って難を逃れた。
助かったインディはヘリコプターに助けられ、消毒を受ける。その後、プロの取調べを受けることになる。2人に名はスミスとテイラーでインディは51番格納庫にいたために疑われていた。インディは格納庫で見た、ミイラの話し、それについて質問するが、2人は答えなかった。インディの無実を証明するために大戦中に知り合ったボブ・ロス将軍が現れても納得しなかった。また、2人から、マックとのかかわりを疑われ、戦争中、国のために働いていたインディは失望した。
取調べ中、インディは格納庫で見た、スパルコの話をする。2人もロス将軍も彼女を知っていた。ソ連の心霊学者であらゆる遺跡や遺物の軍事利用を考えているとのことだった。インディはとりあえず解放されることになったが、FBIはインディから片時も目を離さないという。
マーシャル大学に戻ったインディはいつも通り講義を行っていた。だが、その途中でマーカスの死後、あとを継いで学部長になったチャールズ・スタンフォースが現れる。スタンフォースはFBIがインディのオフィスを荒らしまわったことを伝え、インディが大学を無期限の休職になったと告げた。インディはスタンフォースが何もしなかったと言って彼を責めたが、スタンフォースはインディが休職扱いになるようにうったえ、辞職していたのだった。
家でインディとスタンフォースは昔の父親とマーカスが生きていた頃の話をした。スタンフォースは2人ともすばらしい男だったと言った。インディはアメリカを出る旅支度をしていた。スタンフォースの話を聞いて、死後、自分がどんな人間だったと言われるかを考えた。
国を出るために汽車に乗ったインディは窓からバイクに乗った若者に呼び止められる。若者は汽車と並んで走りながら、インディに、インディの昔の友人、オックスリー教授が殺されると告げた。オックスリーは大学時代のインディの友人で共にアブナー・レイヴンウッドに学んだ仲だった。オックスは1939年ごろ、何の前触れもなく、インディとの関係を断ち切っていた。
汽車から降り、2人は<アーニーズ・ダイナー>に入っていた。若者は名をマットと名乗った。父親が戦死してオックスが父親代わりのようにマットの面倒を見たのだと言う。マットはオックスがクリスタル・スカルを発見したと言っていたこと、それをアカトールに持っていくといっていたことを話した。インディは昔、オックスと共にクリスタル・スカルに夢中になっていた。アカトールはアマゾンにあると言われている黄金の都市(スペインの征服者たちはエル・ドラードと呼んだ)のことだった。実際にインディはアマゾンまで探検に出かけたことがあったが、チフスにかかって危うく命を落とすところだった。探検家のフォーセット大佐と共に冒険したこともあった。インディはマットにそういったことを語り、実際に存在するとは思えないと説明した。
マットはオックスがそれを持って旅に出、何者かに誘拐されたと語った。彼の母親も追いかけていって捕らえられたと言うことだった。マットの母親は何とか逃げ出し、オックスが書いた手紙をマットに送り、インディを呼ぶようにマットに指示したという。インディは母親の名を訊いた。マットはメアリー・ウィリアムズと答えたが、インディには聞き覚えがなかった。マットはインディにオックスの手紙を差し出した。それは英語ではなかった。突然、カウンターにいた2人組みの男が立ち上がって、インディたちに近づく。その2人はソ連の男たちだった。マットは飛び出しナイフを出したが、男たちは銃をもっていた。インディはマットに客の1人を殴らせた。そこからけんかが始まり、店中で大騒ぎとなった。
店から出た2人はマットのバイクに乗った。インディはマットの母親が逃げたのではなく、ソ連にわざと逃がされたのだと悟った。手紙を送らせ、インディに翻訳させる気だったのだ。バイクが走り出し、ソ連の追っ手とカーチェイスを始める。バイクはマーシャル大学に入り、共産主義者に反対するデモ行進の中を突っ切った。やがてソ連の車は故ブロディ学部長を記念する銅像に衝突し、その首が車のフロントガラスを突き破り、運転手のひざに落ちた。インディは死んでからも自分を助けたマーカスに心の中でひそかに感謝した。
2人はインディの家に入った。インディは手紙の翻訳を始めた。それはコイオマ語だった。インディはマヤ語を手がかりに翻訳をした。インディにはその手紙がナスカの地上絵についていっているとわかった。クリスタル・スカルはナスカにあるというオックスのメッセージだった。
インディとマットはナスカへと飛び立ち、現地ではインディがオックスについて聞いて回っていた。インディはマットの知らない言葉を話して、オックスの場所を聞き出した。サナトリウム精神病院に入れられたということだった。マットはどこでその言葉を学んだのかをインディに訊いた。インディは1916年、メキシコで革命家パンチョ・ビリャと行動を共にしたときだと答えた。
精神病院でシスターに案内されながらオックスの病室に着いた。オックスは銃を持った男たちに連れ去られたと聞かされた。病室には壁一面に絵が描き散らかしてあった。いくつもの言語で“リターン”と書かれていた。また、クリスタル・スカルの絵もあった。後頭部が異常に長い。インディは床にオックスの最後の絵を発見する。それはエル・ドラードを追い求めて行方不明になったスペインのコンキスタドール(征服者)、フランセスコ・デ・オレジャーナの墓の見取り図だった。
夜、2人はオレジャーナの墓にたどり着いた。2人は墓を守る番人の襲撃をかわし、オレジャーナと仲間たちを見つけた。その遺体全てに、インディが51番格納庫で見た、繭(まゆ)のような埋葬布で覆われていた。マットはすでに布が開かれている遺体を見つけた。オレジャーナだった。そして、彼の遺体の裏にはクリスタル・スカルが隠されてあった。インディは後頭部が異常に長く、クリスタルにないはずの磁力を持っていた。
墓から出た2人はソ連軍に囲まれる。ドフチェンコとマックもいた。2人は殴られて気絶した。
インディが目を覚ましたとき、そこはテントだった。インディは飛んでいる生き物を見てそこがジャングルだと悟った。マックが中に入り、戦争中の話を持ち出した。スパルコも現れる。マックはベルリンのときのようにと言うと立ち去った。スパルコはアカトールに向かっていた。そのテントはロシア人のキャンプ地の中の1つだった。スパルコはクリスタル・スカルについて語った。インディは伝説がすべて事実とは限らないと答えた。インディはオックスが見つけ助かるをオレジャーナの墓に戻した理由を悟った。オックスはスパルコたちが狙っていたためにもとに戻したのだ。スパルコはスカルの謎の力のこもる目を見すぎたために、正気を失ったオックスをつれてきた。オックスはインディが知っているような几帳面な人物とはかけ離れた格好をしていた。スパルコはインディにもスカルの目を見せ、アカトールへの鍵となるオックスの通訳をさせようとしていた。インディはスカルの力に取り込まれ、“リターン”という言葉を聞いた。それはオックスにも届いていた。
インディは通訳することを拒んだが、マットが人質として現れた。マットは臆すことなく、殺してみろと言った。するとスパルコはマットの母親のメアリー・ウィリアムズをつれてこさせた。インディは驚いた。メアリー・ウィリアムズはマリオン・レイヴンウッドだった。マリオンはインディのかつての恋人で、共に失われたアークを探索したこともあった。インディはしぶしぶ協力することになった。
インディはオックスの手が無意識に動き、絵を描いているのに気づいた。インディはオックスに絵を描かせ、それもメッセージであると悟った。地図でアカトールの位置を割り出す。そのときマットがテーブルをひっくり返し、インディ、マット、マリオン、オックスは走って逃げ出した。
インディとマリオンは砂嘴にはまって動きが取れなくなった。マットはロープの代わりになるものを探しに飛び出していった。オックスはインディに言われ、走り出した。マリオンはインディにマットが彼の息子であるという事実を告げた。インディとマリオンの息子がマットだった。
マットが戻り、2人は助かったものの、オックスが助けと勘違いしてロシア人を呼んできたために、再び一行は囚われの身になった。
ジャングル・カッターを先頭にアカトールを目指して軍隊は進んでいた。トラックで縛られているインディ、マリオン、マットの3人は家族であることを理解した。マットは本当の父親が戦争で死んだ英雄ではなく、大学教授であると知って、失望していた。見張りに着いていたドフチェンコが3人を黙らせようとしたとき、インディとマットが彼にけりを見舞い、気絶させた。マットのナイフで縄を切り、トラックを乗っ取ると、オックスとスカルを手に入れるため走り出した。ロケット・ランチャーを使い、ジャングル・カッターを破壊する。水陸両用車ダックなどを利用し、ジャングルで攻撃しあう。インディはマックの首をしめるが、マックは自分が2重スパイだと言った。ベルリンのときのようにと言ったのは、2人はベルリンで2重スパイをしていたからだった。再度インディの相棒になったマックと協力してオックスとスカルを追った。
マリオンはダックを操縦していた。インディはマック、マットと共にオックスとスカルを取り戻した。スパルコは追ってきていたが、崖の上だったため、下の川にスカルを落とすような攻撃は避けていた。インディたちの車はある坂で中をとび、砂の山にぶつかった。スパルコの車はインディの車を乗り越え、砂の山の後ろに着地した。砂の山からは軍隊アリが大量にあふれ出てきていた。その砂山はアリの巣だった。スパルコは木のつるにしがみつき、アリを避けた。インディたちは走って逃げた。マリオンの車に乗ろうとしていたインディは飛び掛ってきたドフチェンコに阻止される。オックスを巻き込みながら、地面に倒れこむ。マックとマットはインディの言ったとおり、マリオンの車に乗った。オックスは地面を埋め尽くしながら迫ってきたアリの大群にスカルを向けた。するとアリはオックスと彼の後ろにいるインディとドフチェンコの場所のみを島のように残し、進んでいった。しばらく戦ううち、インディは傷だらけだった。インディは木の棒をつかんでドフチェンコの頭に振り下ろした。ドフチェンコはアリの群れの中に倒れこみ、悲鳴を上げながらアリの巣にえさとして引き込まれていった。
やがてアリが消え、インディとオックスはマリオンたちに合流した。マリオンの運転する水陸両用車は川に入った。川をしばらく進むと、滝が見えてきた。後戻りしようとするが、間に合わず、滝から落下した。そして再び滝が現れる。落下した。3つ目の滝が現れ、全員が車を飛び降りた。3度の落下に耐えた一行はとうとうアカトールへの入り口を発見した。
中には壁中に様々な絵が描かれていた。人々が農耕を学び、13人の後頭部の長い、部外者をあがめている絵などだった。そこを進むと、外になり、アカトールの神殿になっている。ここで一行は古くから存在する民族、ウグア族の襲撃にあった。オックスがスカルを見せると彼らは下がった。そしてインディたちがスカルを戻せる(リターン)ように攻撃をやめた。神殿の入り口には巨大なオベリスクがあった。オックスはすでにこの謎をといていた。オベリスクが下に沈み、一行は内部に入った。中には数え切れないほどの財宝があった。あらゆる文明の宝だった。その奥には扉があり、スカルを向けると開いた。部屋の中は13体のクリスタルの人物が向かい合って座っていた。すべて後頭部が異常に長く、そのうち1つだけ頭が欠けていた。オックスがスカルを戻そうとしたとき、マックがインディに銃を向ける。結局マックはインディを裏切っていた。スパルコも現れ、オックスからスカルを取り上げ、頭がかけているクリスタルにそれを戻した。このときオックスは正気に戻った。マヤ語をしゃべり、クリスタルたちが贈り物をしたがっていると言った。スパルコはクリスタルの人物たちに知識を求めた。神殿が動き始め、インディ、マリオン、マット、オックスは部屋を出た。マックのみがそこにおいてある宝をポケットに入れていた。インディが注意を促したとき、マックの足元が崩れ去り、神殿の力に引き込まれそうになった。インディは牛追い鞭でマックを助けようとしたが、マックは自ら死んでいった。
スパルコは13体が1つにまとまり、クリスタルだった人物たちに、皮膚が戻るのを見た。しかし、スパルコは彼らが知識を剣のように使い、相手を殺すということを知らなかった。彼らはスパルコの目を焼き、塵にした。
神殿を出た一行はアカトールが崩れ、中から銀に光る巨大な円盤が飛び立つのを目撃した。マットは彼らが宇宙人だといったが、オックスは異次元人だったと間違いを正した。彼らが行った先は、宇宙ではなく、宇宙と宇宙のはざまの空間だった。
アメリカに戻ったインディとマリオンは結婚式を挙げた。式にはオックス、マット、ボブ・ロス将軍、スタンフォースと妻のディアドリ、生徒たちなどだった。共産主義者の疑いが晴れたインディはマーシャル大学の副学部長に就任した。スタンフォースはまた学部長に復職した。結婚式の終わりに、マットはインディのフェドーラ帽を被ろうとしたが、インディはそれをひったくって、自分の頭に載せると、マリオンと共に会場を立ち去った。
晩年[]
- 「わしはもう九十三歳だ。おまえたちの何倍生きとることになるのかな。おまえたちの聞いたこともないような面白い話をいっぱい知っている。どうだ、わしの話を聞かんか」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
ジョーンズは考古学に関する本を数冊著した。1957年から1992年の間に彼は右目の視力を失って眼帯をするようになった。マットに加えひとりの娘の父親となっていた彼にはスパイク、ルーシー、ひ孫のアニーとルーシーの母親という3人の孫がいた。1992年にはジョーンズはニューヨーク北部に娘や孫と暮らしペットのネコヘンリーを飼っていた。家族の心配をよそに彼はひとりで運転し旅をし、大学で講義をした。
およそ1世紀に及ぶ価値ある人生経験から彼は耳を貸すものなら誰にでも若き日の体験を話すことを楽しんだ。1992年、インディはニューヨーク博物館から抜け出そうとしていたふたりの少年を捕まえた。そしてふたりに1908年にエジプトに行ったこと、そこでカーの墓からジャッカル像が盗まれたこと、そして1916年のメキシコでいかにしてそれを取り戻したかを語った。その後、インディはニューヨークのカフェで1916年に別れたかつての恋人ヴィッキー・プレンティスと再会し、スタテンアイランドの病院では1917年のコンゴでの任務を話して銃撃の被害者に血液を提供するよう男性を説得した。
性格と特徴[]
- 「知ってるわよ。あなたの生き方のことなら。世界中の神に見捨てられた場所へ何度も行ってきたんでしょ?」
- ―マリオン・レイヴンウッド[出典]
インディは若いころから野球好きであり、少年時代に旅行先で出会ったレオ・トルストイやジッドゥ・クリシュナムルティに選手のカードを渡している。1916年には高校で野球をし、1930年代にはショート・ラウンドに野球を教えている。
また、インディはソプラノ・サックスの演奏もできた。彼は1918年にイタリアで会った女性を感動させるのに使った。1920年にシカゴで練習をした。1950年にワイオミングを冒険した際には、ソプラノ・サックスで音を吹き鳴らし雪崩れを起こす。それによって雪がインディの敵たちに降り注ぎ、インディとグレート・クラウドは脱出することができた。
性格は皮肉なところもあり、それは父親の性格と第一次世界大戦での経験のせいだった。しかし、命の大切さをアルベルト・シュヴァイツァー博士に学び、孤児を拾ったり、1935年にはサギーによって村からさらわれた子供たちを救いに魔宮に乗り込んだ。そのときにインディの敵だったある男が岩を砕く機械に巻き込まれたとき、インディは彼の救出を試みた。
インディは大抵の場合、出土品を博物館に納めようとしていた。後世の人々にも残るようにするためだった。しかし、正当な持ち主にそれを渡すこともあり、そのためにマダガスカルを追放になったこともあった。
ヘビが嫌いであり、それが始まったのは1912年のことだった。サーカスの物資を運ぶ列車でインディはヘビの飼育槽に落ちる。そこにはおびただしい数のヘビがおり、インディの体中を這い回った。このときからインディはヘビに対して恐怖を抱くようになり、それは生涯続いた。
幼いころ、世界を回り、様々な言語を習得した。27もの言語に通じており、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、スウェーデン語、現代ギリシャ語、古代ギリシャ語、アラビア語、中国語、トルコ語、ヒンズー語、スワヒリ語、ラテン語、ロシア語、ケチュア語、などを話すことができる。古代の文字の解読も可能で、3000年間使われていなかったコイオマ文字の解読もした。これらは8歳のころエジプトで出会ったT・E・ロレンスの影響だった。彼は国を知るには言葉を知るべきだといい、インディが英語以外に覚えた初めての言語はアラビア語だった。
20~30代までにはインディは冒険時の服装を決めていた。それはフェドーラ帽、牛追い鞭、肩掛けカバン、およびリボルバーだった。
舞台裏[]
1981年の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』以後、インディの人生の様々な設定ができた。3作目まで映画ができ、3シーズンのテレビ・シリーズ(1部未邦訳)、何十冊もの小説(未邦訳作品多数)、コミック(未邦訳シリーズ)、テレビゲーム(未邦訳作品多数)、テーマパークアトラクションなどに登場した。『魔宮の伝説』(1984年)と『最後の聖戦』(1989年)は1作目に引き続き、スティーヴン・スピルバーグが監督、ジョージ・ルーカスが原案、ハリソン・フォードが主演で行われた。テレビ・シリーズは1992年~1996年まで放送され、少年のインディをコーリー・キャリアー、青年のインディをショーン・パトリック・フラナリーが演じ、90代のインディをジョージ・ホールが演じた。ハリソン・フォードはシーズン2の『ミステリー・オブ・ザ・ブルース』で50歳のインディを演じた。そして2008年、再びハリソン・フォード主演で『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開された。
英語の題名は未邦訳作品
俳優 | 設定年齢 | 出演 |
---|---|---|
ボータラット | 幼児 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険: My First Adventure |
二ール・ボーラン | 3歳 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険: My First Adventure |
コーリー・キャリアー | 8歳~10歳 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 |
リヴァー・フェニックス | 13歳 | インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 |
ショーン・パトリック・フラナリー | 16歳~21歳 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 |
デイヴィッド・エシュ | 35歳(声のみ) | Indiana Jones and the Emperor's Tomb |
ハリソン・フォード | 36歳~39歳、50歳、58歳 | インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 レイダース/失われたアーク《聖櫃》 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険: ミステリー・オブ・ザ・ブルース インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 |
ジョン・アームストロング | 39歳(声のみ) | Indiana Jones and the Staff of Kings |
ダグ・リー | 40歳、48歳(声のみ) | インディ・ジョーンズ アトランティスの運命 Indiana Jones and the Infernal Machine |
ジョージ・ホール | 93歳~94歳 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 |
登場作品[]
詳細はインディアナ・ジョーンズの登場作品一覧を参照
- インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険
- インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》 (初登場)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
- インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
参考[]
(アメリカ版に記載されているもの)
- Star Wars: The Roleplaying Game (初版)
- Grail Diary
- The World of Indiana Jones
- Raiders of the Lost Ark Sourcebook
- Indiana Jones and the Tomb of the Templars
- Indiana Jones and the Lands of Adventure
- Indiana Jones and the Golden Vampires
- Indiana Jones and the Temple of Doom Sourcebook
- Indiana Jones Artifacts
- Indiana Jones and the Sky Pirates and Other Tales
- Indiana Jones' Marshall College entry on IndianaJones.com
- Indiana Jones and the Emperor's Tomb: 1935 Journal
- インディ・ジョーンズ アルティメット・ガイド
- The Lost Journal of Indiana Jones
- Indiana Jones: The Official Magazine 3
- The Greatest Adventures of Indiana Jones