- 「エジプト一の穴掘り人さ」
- ―インディアナ・ジョーンズ[出典]
サラー・モハメッド・ファイセル・エル=カヒール[2](Sallah Mohammed Faisel el-Kahir)は友人インディアナ・ジョーンズによれば「エジプト一の穴掘り人」だった。家族思いの男で妻のファヤーと9人の子供を育てた。サラーはカイロでは名の通った人物で、カタンガ船長など多くの人物とコネクションを持っていた。サラーはギルバートとサリヴァンのファンであり、強いバリトンの声をしていた。
経歴[]
生い立ち[]
サラー・モハメッド・ファイセル・エル=カヒール[2]は1897年にエジプトのカイロ[1]で7人の兄弟の末っ子として生まれた。名前はサラー・アッディーンにちなんでつけられた。幼少期に考古学に興味を持ち、サラーの父親はナイル川付近でアメリカ人考古学者の古代エジプト発掘の手助けをした。サラーは常に砂と石に囲まれた生活をしていたため、このころには泳ぐことができなかった。
1912年にサラーの父親が死亡し、サラーは彼の母親、4人の兄弟、及び6人の姉妹を養っていかなければならなかった。そして1年後に彼がガイドとなってピラミッドの近くを歩いていたとき、はじめてインディアナ・ジョーンズに出会う。ハワード・カーターの公式発表より10年ほど前だったが、2人はツタンカーメンの墓を発見した。そしてオシリスの指輪とグスタフ・フォン・トラッペンの陰謀に巻き込まれることになる[3]。
そのときまでに彼は母国語であるアラビア語に加え、イギリスとアメリカの両方のアクセントの英語を話し、フランス語、ドイツ語、イタリア語を流暢に話すことができた[3]。
発掘人としてのキャリア[]
1920年代、サラーはジョージ・ライスナー博士のもとで考古学を学んだ。彼は1925年にメンカウラーの墓の発掘を助け、ライスナーがヘテプヘレスの墓の紹介を書くのを補助した。そしてエジプト最良の穴掘り人としての評判を得た。彼はこのころにファヤーと結婚し、9人の子供[4]を育て始めた。
1933年、サラーはジョーンズがエルメスの墓の中で賢者の石を探す手伝いをした。1934年にはカイロのサラーの家でスフィンクスに向かうジョーンズにマスクライン家を紹介した。1935年、サラーはインドでジョーンズに合流し、禁じられた目の寺院を共に探した。
ナチスとの闘い[]
その後、1936年、サラーはジョーンズがマリオン・レイヴンウッドのメダルの解読をするために老人を紹介した。彼らはナチスが間違った場所で契約のアークを発掘していることを知った。そしてサラーとジョーンズはナチスを笑った。本物の魂の井戸を発見し、サラーは気が進まなかったがヘビがうごめく床を通ってアークを動かした[5]。
だが、ナチスはこの発見に気づいてサラーとアークを捕らえた。ジョーンズとマリオンは遺跡に閉じ込められた。ヘルマン・ディートリッヒ大佐の命令によって若き兵士は人里離れたところへサラーを連れて行き、処刑しようとした。ところがその兵士は命令されただけで関わりのない人間を殺すことをためらってサラーを逃がした。さらにジョーンズとマリオンも脱出していた。彼はイギリスで何らかの移動手段を見つけるようにサラーに頼んだ。彼はバンツー・ウインド号の船長にジョーンズ、マリオン、及びアークをアメリカに運ぶように依頼した。ドックで友人に別れを告げたサラーは『A British Tar』を歌った[5]。
同年、サラーはジョーンズがチャチャポヤの豊穣の像をマラケシュで取り戻すのを手伝った。
1938年、サラーは聖杯に通じる地図を持ったマーカス・ブロディをナチスから守るのに失敗した。サラーはジョーンズと彼の父親のヘンリー・ジョーンズ・シニアをナチスのトラックの列まで連れて行った。サラーの車が爆破された後、サラーに義理の兄弟がいたことが明らかになった。インディは馬を集めるように言ったが、サラーはラクダを車の賠償のために集めた。ジョーンズが父親の命を救うために聖杯を使用し、その後にサラーは日没の中を仲間たちと共に馬で走った[6]。
第二次世界大戦が勃発した後、1941年にジョーンズはイマムによってサラーがまだナチスに反抗していたことを知る[7]。
1957年ごろにはインディアナ・ジョーンズはサラーと彼が写っている写真を額に入れてマントルピースの上に飾っていた[8]。
舞台裏[]
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でサラーを演じたのはジョン・リス=デイヴィスである。
スティーヴン・スピルバーグが最初に選んだサラーの役者はダニー・デヴィートであるが、ジョン・リス=デイヴィスの演技を見て彼に変えた。
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のDVD版の特典映像では、インディアナ・ジョーンズの家にサラーの写真が暖炉の上に飾られているのが映る。他にも、ウィリー・スコットの写真も出てくる。
ジョン・リス=デイヴィスは『クリスタル・スカルの王国』でカメオ出演することをあまり良く思ってはいなかった。それは役割が小さすぎた(写真のみ)からである。
登場作品[]
- ヤング・インディ・ジョーンズ 王家の呪い
- インディ・ジョーンズ 賢者の石
- Indiana Jones and the Secret of the Sphinx
- Indiana Jones Adventure: Temple of the Forbidden Eye
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》(小説)(初登場)
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》(コミック)
- インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》(ジュニア小説)
- Indiana Jones' Greatest Adventures
- The Further Adventures of Indiana Jones – "The Gold Goddess: Xomec's Raiders"
- The Further Adventures of Indiana Jones – "The Sea Butchers" (言及のみ)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(小説)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(コミック)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年のジュニア小説)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(2008年のジュニア小説)
- Indiana Jones and the Mystery of Mount Sinai (言及のみ)
- Indiana Jones and the Spear of Destiny
- インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(写真のみ)
- レゴ インディ・ジョーンズ オリジナル アドベンチャー (公式設定ではない)
- LEGO Indiana Jones 2: The Adventure Continues(公式設定ではない)
参考[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 『インディ・ジョーンズ アルティメット・ガイド』
- ↑ 2.0 2.1 カタカナ表記は『インディ・ジョーンズ アルティメット・ガイド』に基づく。
- ↑ 3.0 3.1 『ヤング・インディ・ジョーンズ 王家の呪い』
- ↑ 小説版『レイダース』では9人と言っており、また、マーヴェル・コミックスのある物語では14人だといっている。誇張していった可能性もあるが、小説版『レイダース』では9人でやめることにしたと言っている。
- ↑ 5.0 5.1 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
- ↑ 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
- ↑ Sallah_Mohammed_Faisel_el-Kahir ‐ Indiana Jones Wiki(アメリカ版)
- ↑ 『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』