インディ・ジョーンズ Wiki
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'''ヘルマン・ディートリッヒ'''<ref>カタカナ表記は『[[インディ・ジョーンズ アルティメット・ガイド|アルティメット・ガイド]]』に基づく。</ref>('''Herman Dietrich''')[[大佐]]はドイツの軍人であり、[[エジプト]]、[[カイロ]]の[[ルネ・エミール・ベロック|ルネ・ベロック]]による[[失われたアーク]]発掘の責任者である。
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}}'''ヘルマン・ディートリッヒ'''はナチス軍の大佐である。
 
   
 
==経歴==
 
==経歴==
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[[1936年]]、ディートリッヒは[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]直属の親衛隊の一員、[[アイデル]]から[[失われたアーク]]を発見するよう、命令を受けた。そのため、ディートリッヒは[[ルネ・エミール・ベロック|ルネ・ベロック]]を雇う必要があった。ディートリッヒはこの[[フランス]]人を信用していなかったが、アイデルは命令を変えなかった。<ref name="RN">『[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》(小説版)|レイダース(小説版)]]』</ref>
===失われたアーク探索依頼===
 
ディートリッヒは上司の[[アイデル]]を通じて[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]の命令を受ける。その命令とは、[[失われたアーク]]の探索だった。そのためフランス人考古学者[[ルネ・エミール・ベロック|ルネ・ベロック]]に依頼する。
 
   
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ディートリッヒは[[フランス]]、[[マルセイユ]]でベロックに会った後に、彼をヒトラーに会わせるために[[ドイツ]]の[[ベルヒテスガーデン]]に連れて行った。<ref name="RN"></ref>
===タニス発掘、エジプト===
 
はじめに彼は[[ラーの杖飾り]]であるメダルを手に入れようと所有者である[[マリオン・レイヴンウッド]]の住むネパールへ[[アーノルド・エルンスト・トート]]らをおくる。しかし、アメリカ政府から依頼を受けた考古学者[[インディアナ・ジョーンズ]]が現れ失敗した。ところがトートが乱戦のなかで火にあぶられたメダルをつかみ手に古代の文字が焼きついてしまう。それをもとにベロックが精巧な複製を造ったが、トートの手に残った跡は一部だけだったため失敗する。
 
   
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[[エジプト]]、[[カイロ]]での発掘現場では[[失われたアーク]]の発掘が行われていた。だが、ディートリッヒと彼の副官[[ゴブラー]]は間違った場所を発掘しているのに気づいていなかった。ベロックが[[サラー・モハメッド・ファイセル・エル=カヒール|サラー]]に率いられた発掘作業員たちを発見し、彼らは<[[魂の井戸]]>の中の[[インディアナ・ジョーンズ]]とアークを見つけた。ディートリッヒは[[マリオン・レイヴンウッド]]もそこに突き落とさせ、アークを手に入れた。ベロックはレイヴンウッドを突き落としたことに抗議したが、ディートリッヒは聞き入れなかった。
===アーク入手===
 
その後、彼はインディが発見したアークベロックが横取りする。そして、エジプトを離れるためアークをトラックに積み出発する。その途中インディが護衛隊をかわし、アークを入れた木箱を持ち去る。
 
   
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ジョーンズとレイヴンウッドが<井戸>から脱出したとき、ディートリッヒ、ベロック、[[アーノルド・エルンスト・トート|トート]]は最も近い空港にアークを運ぼうとしていた。トラックでそこへ向かう途中、ジョーンズが現れ、アークを奪い返すと姿を消した。
エジプト大使館を訪れた彼らはインディの友人の[[サラー・モハメッド・ファイセル・エル=カヒル|サラー・エル=カヒル]]が海賊船[[バンツー・ウインド号]]を予約していたことを知る。
 
   
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[[ファイル:Death_by_face_melting_2.jpg|thumb|180px|left|ディートリッヒの死]]
海賊船に追いついたときインディは消え、アークが残されていた。ドイツ軍はマリオンとともに持ち去る。
 
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ナチスは海でジョーンズに追いついた。彼らは[[Uボート]]でアークを[[ギリシャ]]の[[クレタ島]]へ運んだ。ベロックはそこでアークを開ける儀式を行おうとしていた。ディートリッヒはユダヤの儀式を行うことに反対していたが、ベロックはそれをヒトラーの前で開けたときに、中に何も入っていなかったらどうするかをディートリッヒに尋ねた。儀式場へ向かうとき、ジョーンズがロケット・ランチャーを持って現れた。アークを爆発させるかと思われたが、ベロックは彼がアークを撃つはずがないと確信していた。実際、ジョーンズは撃つことができなかった。
   
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ベロックは呪文を唱え、アークの蓋を開けた。中に入っていたのは砂だけだった。それを見たディートリッヒは激怒していたが、アークの中から精霊が飛び出すとそれは驚きに変わった。その中の1つの顔が天使から恐ろしいものになったとき、アークから火が放たれ、ベロックの頭は砕けた。その後ディートリッヒの頭部も潰れ、アークが巻き起こす風と炎によってその死体はなくなった。
===地中海小島===
 
地中海の小島でディートリッヒはインディを捕らえ、ベロックはアークの蓋を開ける儀式を行う。ディートリッヒは乗り気ではなかったが、ベロックは断固として意見を変えようとしない。やむなくディートリッヒも儀式に加わる。だが、蓋を開けたことによって神の怒りに触れそこに居たドイツ軍兵士たちと共に死亡する。
 
   
==登場作品==
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== 舞台裏 ==
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*『[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》]]』でディートリッヒを演じたのは[[ヴォルフ・カーラー]]である。彼は1985年の『The Dirty Dozen: The Next Mission』という映画で、別人のディートリッヒ役を演じている(彼が演じたディートリッヒは[[wikipedia:jp:ヨーゼフ・ディートリッヒ|ゼップ・ディートリッヒ]]である。)。
*[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》]]{{Fa}}
 
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*[[ローレンス・カスダン]]の脚本では、はじめはディートリッヒの名は“Shliemann”だった。そしてアークが開けられたとき、彼と数人の兵士たちは死なないことになっていた。ディートリッヒたちはインディとマリオンを鉱山でトロッコに乗って追跡するはずだった。このシーンは時間の問題でカットされたが、『[[インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説]]』で実現された。また[[キャンベル・ブラック]]の小説版『[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》(小説版)|レイダース]]』では彼ははっきりと死亡したとは書かれていない。
==外部リンク==
 
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*2009年に[[ハスブロ]]からディートリッヒのフィギュアは作られるはずだったが、1体も作らずに中止された。他の商品の中で唯一のディートリッヒのものは『レイダース』と『魔宮の伝説』の両方を含むセットの中に入っている。しかし、これは塗装されていない金属のミニチュアである。
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*レゴのゲームでは砂漠の追跡場面になるまでディートリッヒは登場しない。また、2つゲームが出ているが、この2つでは死に方が異なっている。1番目のゲームでは彼とトートの頭が縮み、溶けている。2番目のゲームではアークから光が出た後、ディートリッヒは飛び上がって(ジャンプして)いる。その後、ディートリッヒは登場しないため、彼が生き残った可能性もある。
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*英語で“ディートリッヒ”の姓は“合鍵”かまたは“定規”を意味する。
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== 登場作品 ==
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*[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》(小説)]]{{Fa}}
 
*[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》]]
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*[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》(コミック)]]
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*[[Indiana Jones and the Last Crusade: The Graphic Adventure]]{{Mo}}
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== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
 
*{{Wiki|デートリッヒ大佐}}
 
*{{Wiki|デートリッヒ大佐}}
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[[en:Herman Dietrich]]
 
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[[Category:レイダース/失われたアーク《聖櫃》のキャラクター]]
 
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[[Category:ドイツ人]]
 
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[[カテゴリ:死亡]]

2019年9月22日 (日) 13:05時点における最新版

「唯一の計画は、ベルリンに関するものだけだ」
―ヘルマン・ディートリッヒ[出典]

ヘルマン・ディートリッヒ[1]Herman Dietrich大佐はドイツの軍人であり、エジプトカイロルネ・ベロックによる失われたアーク発掘の責任者である。

経歴[]

1936年、ディートリッヒはヒトラー直属の親衛隊の一員、アイデルから失われたアークを発見するよう、命令を受けた。そのため、ディートリッヒはルネ・ベロックを雇う必要があった。ディートリッヒはこのフランス人を信用していなかったが、アイデルは命令を変えなかった。[2]

ディートリッヒはフランスマルセイユでベロックに会った後に、彼をヒトラーに会わせるためにドイツベルヒテスガーデンに連れて行った。[2]

エジプトカイロでの発掘現場では失われたアークの発掘が行われていた。だが、ディートリッヒと彼の副官ゴブラーは間違った場所を発掘しているのに気づいていなかった。ベロックがサラーに率いられた発掘作業員たちを発見し、彼らは<魂の井戸>の中のインディアナ・ジョーンズとアークを見つけた。ディートリッヒはマリオン・レイヴンウッドもそこに突き落とさせ、アークを手に入れた。ベロックはレイヴンウッドを突き落としたことに抗議したが、ディートリッヒは聞き入れなかった。

ジョーンズとレイヴンウッドが<井戸>から脱出したとき、ディートリッヒ、ベロック、トートは最も近い空港にアークを運ぼうとしていた。トラックでそこへ向かう途中、ジョーンズが現れ、アークを奪い返すと姿を消した。

Death by face melting 2

ディートリッヒの死

ナチスは海でジョーンズに追いついた。彼らはUボートでアークをギリシャクレタ島へ運んだ。ベロックはそこでアークを開ける儀式を行おうとしていた。ディートリッヒはユダヤの儀式を行うことに反対していたが、ベロックはそれをヒトラーの前で開けたときに、中に何も入っていなかったらどうするかをディートリッヒに尋ねた。儀式場へ向かうとき、ジョーンズがロケット・ランチャーを持って現れた。アークを爆発させるかと思われたが、ベロックは彼がアークを撃つはずがないと確信していた。実際、ジョーンズは撃つことができなかった。

ベロックは呪文を唱え、アークの蓋を開けた。中に入っていたのは砂だけだった。それを見たディートリッヒは激怒していたが、アークの中から精霊が飛び出すとそれは驚きに変わった。その中の1つの顔が天使から恐ろしいものになったとき、アークから火が放たれ、ベロックの頭は砕けた。その後ディートリッヒの頭部も潰れ、アークが巻き起こす風と炎によってその死体はなくなった。

舞台裏[]

  • レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でディートリッヒを演じたのはヴォルフ・カーラーである。彼は1985年の『The Dirty Dozen: The Next Mission』という映画で、別人のディートリッヒ役を演じている(彼が演じたディートリッヒはゼップ・ディートリッヒである。)。
  • ローレンス・カスダンの脚本では、はじめはディートリッヒの名は“Shliemann”だった。そしてアークが開けられたとき、彼と数人の兵士たちは死なないことになっていた。ディートリッヒたちはインディとマリオンを鉱山でトロッコに乗って追跡するはずだった。このシーンは時間の問題でカットされたが、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で実現された。またキャンベル・ブラックの小説版『レイダース』では彼ははっきりと死亡したとは書かれていない。
  • 2009年にハスブロからディートリッヒのフィギュアは作られるはずだったが、1体も作らずに中止された。他の商品の中で唯一のディートリッヒのものは『レイダース』と『魔宮の伝説』の両方を含むセットの中に入っている。しかし、これは塗装されていない金属のミニチュアである。
  • レゴのゲームでは砂漠の追跡場面になるまでディートリッヒは登場しない。また、2つゲームが出ているが、この2つでは死に方が異なっている。1番目のゲームでは彼とトートの頭が縮み、溶けている。2番目のゲームではアークから光が出た後、ディートリッヒは飛び上がって(ジャンプして)いる。その後、ディートリッヒは登場しないため、彼が生き残った可能性もある。
  • 英語で“ディートリッヒ”の姓は“合鍵”かまたは“定規”を意味する。

登場作品[]

脚注[]

  1. カタカナ表記は『アルティメット・ガイド』に基づく。
  2. 2.0 2.1 レイダース(小説版)

外部リンク[]