インディ・ジョーンズ Wiki
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「マーカスは一度、自分の博物館の中で迷子になったことがある」
インディアナ・ジョーンズ[出典]


マーカス・ブロディヘンリー・ジョーンズインディアナ・ジョーンズの友人である。方向音痴で、笑っているときでさえも常にどこか不安そうな表情をしている。

経歴

ジョーンズ親子

マーカスはニューヨークにある博物館の副館長で、じきに館長になる。ヘンリー、インディとジョーンズ親子の親友で、2人の仲たがいを心配し、インディの就職にも協力した。ヘンリーとは若いころから友達で少年時代のインディをエジプトに連れて行ったりもしていた。

1914年、エジプト

マーカスは博物館のため古代に品々を買うためエジプトへ行く。ヘンリーに頼まれインディも同行する。マーカスは何度も迷ったが、少年インディが彼を導いた。マーカスはエジプトで、決して古代のものを買ってはいけないと警告する。すべてが偽物に決まっているという。

翌日、マーカスはエジプト人の大富豪から遺物の交渉を持ちかけられる。インディは前日知り合ったエジプト人の少年サラーとある計画があった。


インディとサラーはピラミッド付近で遭遇する。マーカスと離れひとりでそこに来ていたインディをおどしていた馬車の御者を止め、立ち去らせる。そこから2人の友情が始まる。サラーはオシリスの指輪をインディに売ろうとする。マーカスに注意されていたインディは断るが、じきにその指輪が本物であると気づく。しかし、インディは値段のつけられないほど価値のある指輪を受け取ることを承知しなかった。サラーを説得しその指輪をどこで手に入れたかたずねる。サラーはホテルで働いている従兄弟、アブドゥルが偶然発見したものだと告げる。インディは誰かが盗んだものをアブドゥルが見つけたといい彼が指輪を見つけたのは49号室だということを聞き出す。その部屋を借りていたのは、ドイツ人考古学者グスタフ・フォン・トラッペン教授であった。インディが聞いたところによると、トラッペンは王家の墓に未発見のものがあると考え、発掘しているのだという。

2人の計画とはこの指輪の在るべき場所を見つけることだった。 昼、インディ、サラーが発掘現場に入ると2手に別れ、インディが進んだほうには、働いているものは1人もおらず、全員が眠っていた。

夜ひとりでインディは再びそこに来る。そこで発掘作業が行われていた。潜入する直前発掘道具につまずき大きな音をたててしまう。作戦は失敗したが、サラーが現れ、馬で逃走し、インディもサラーも眠っている作業員を見たことに気づき、次こそは必ず2人で行動すると約束する。

翌日、2人はまた、発掘現場をおとずれる。内部に入りそこにファラオのツタンカーメン王の墓があるのを発見する。そこにあった黄金の像の指に指輪を戻した。彼らはありえない体験をする。置いてあった黄金の像が、光に包まれ、次の瞬間には闇に包まれた。そして、若きファラオの"声"が聞こえてきた。その"声"は、自分が"カー"であると明かし、その墓に入るものには強力な呪いがかかると言った。さらに"カー"は語り続け指輪を盗んだトラッペンも、修理のために立ち入ったなら許すとも言った。さらに、2人に指輪をしていけと言い、その魔力が守ると教え消える。指輪をインディがはめる。墓から出ようとしたとき、ライフルを持ったドイツ人とトラッペンが現れる。2人を殺さず、墓から手を引き、修理するよう説得するも、トラッペンは聞く耳を持たずインディたちを捕まえる。2人を船に乗せ、黄金の像を溶かし金(キン)の塊にする様を見せる。サラーの機転によって、トラッペンの元から逃れるが、ドイツ人に追われ川に飛び込む。その数秒後に船が爆発を起こしトラッペンらは死亡する。

再び墓に戻り、指輪を置く。"カー"が現れ2人を褒める。魔力の消えた指輪を褒美にやるといった。

インディとサラーは別れを告げる。

指輪をはめたインディを見て、マーカスはなぜ警告を聞かなかったのかたずねたが、インディは偽物と分かっていて買ったと言った。

1936年、失われたアーク《聖櫃》探索依頼

インディはアメリカ政府から極秘の依頼を受ける。それは失われたアーク《聖櫃》の探索依頼だった。マーカスはそのとき冒険に出る若さはなかったためアメリカに残ることにした。アークを博物館が受け取るという約束をインディと交わす。

ところが、無事生還したインディとアークだったが、アメリカ政府の極秘倉庫に入れられ、インディ、マーカスは大きな不満が残る。

1938年、キリストの聖杯探索

マーカスの長年の親友でありインディの父親ヘンリーが突然失踪する。このときばかりはインディも仲たがいしていたことを忘れ、父親の探索をする。父親ヘンリーは聖杯探索中イタリア・ベニスで行方不明になったとのことである。この、聖杯探索を依頼したのはアメリカ人大富豪ウォルター・ドノヴァンであった。ドノヴァンはヘンリーと聖杯の捜査をインディに依頼する。マーカスも久しぶりに博物館から出て、考古学の活動を行う。

ベニスに着いた2人はヘンリーの助手エルザ・シュナイダーと合流し、ヘンリーが行方不明になった図書館に入り、インディは地下の空間を発見する。インディはマーカスに父の聖杯日誌を預け、エルザと地下に潜る。この日誌は、ヘンリーの聖杯の長年の研究が書き込まれている手帳である。

上で2人の帰りを待っているマーカスを怪しげな一団が取り囲む。その男たちはマーカスを気絶させ、地下にたまったオイルに火をつける。インディは素早く逃げ出し、男たちと戦い、その1人を捕まえる。男はカジムと名乗り自分は十字剣友好会の一員だと話す。はじめは乗り気ではなかったが、インディは聖杯ではなくヘンリーを探していると知り、父親の居場所を教えて、立ち去る。

ドノヴァンの用意したアパートメントで体力を取り戻したマーカス、インディ、エルザはヘンリー、聖杯探索を再開する。インディ、エルザはヘンリーを探し、マーカスはエジプト人でインディの古くからの友人サラーと共に聖杯探索を始めた。

サラーが待っている駅に降り立つと即座にドイツ人の刺客がサラーの抵抗もむなしくマーカスを連れ去る。

マーカスは、ドノヴァン、エルザが敵だったと知る。2人はドイツ軍と手を組み、聖杯を探していたのだ。インディ、ヘンリーは裏切ったエルザから逃げ出し、マーカスを救うためサラーと接触した。聖杯の安置所まで向かうため、砂漠を横切っているドイツ軍をインディ一行と十字剣友好会が襲う。インディらは、マーカスを助け、ドイツ軍将校エルンスト・フォーゲルと激しい攻防戦を繰り広げ、とうとう聖杯の神殿に到着する。ところが、先に来ていたドイツ軍に捕まり、ドノヴァンがヘンリーを撃つ。インディに聖杯の力しか父を救えないと言った。マーカス、サラーにヘンリーを任せ、インディは杯を取りにいく。聖杯の置き場所にたどり着くが、偽の聖杯がズラリと並んでおり、本物は1つだけだと聖杯の騎士は言った。偽の聖杯を選択したドノヴァンは見る見る朽ちていき絶命する。その中で、本物の聖杯を見つけたインディは急いで父に杯の水を飲ませ、ヘンリーは死の淵からよみがえる。エルザは杯に目がくらみ、聖杯を持って越えてはいけないといわれた床の紋章を横切る。そのせいで、神殿が崩れエルザは死亡する。

神殿から逃れたマーカスたちは、母国へと帰る。

館長引退

1939年マーカスは考古学博物館の館長を引退する。そして1944年まで大学の学部長として働く。だが、1952年、マーカスはこの世を去る。インディは悲しみに打ちひしがれる。

常に見守るマーカス

死後もなお、マーカスはインディを見守り続ける。それは、インディの働くマーシャル・カレッジのキャンパス内にマーカスの銅像が建ったからである。さらに1957年、共産主義者の追っ手から逃れるため、マット・ウィリアムズが運転するバイクの後ろに乗ったインディは共産主義者の車がこの像に激突し車に像の頭が落ちるのを見る。インディは死んでからも自分を守り続けるマーカスに、心の中で深く感謝した。

登場作品

外部リンク

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